朝ドラ『風、薫る』第21週(8月17日〜21日放送)のあらすじを、吹き出しでわかりやすく解説します。
シマケンの小説家への夢と、直美たちのもとを訪ねてきた人物の存在が気になる1週間です。
※この記事にはネタバレが含まれます。
風、薫る |第21週のあらすじを吹き出し解説
新たな派出看護
島田は小説を書くことに打ち込み、りんは弁当を届けながら、島田の生活を支えていました。
そのころ、帝都医科大学附属病院の木村が恵風看護会を訪れ、宮川佳枝という四十代の女性の派出看護を依頼。
佳枝はリウマチを患っており、長く看護を続ける必要がありました。
裕福な家庭へ看護婦が入る場合、看護の技術だけでなく、家柄や身元の確かさまで求められることがあります。
一方、直美が小川との家に戻ると、軍で炊事を担当した経験のある小川が夕食を用意していました。
直美が子どもの話を持ち出すと、小川は驚きながらも喜びます。
しかし、直美はすぐに冗談だと明かし、小川を慌てさせるのでした。
虎太郎が島田に迫った覚悟
早朝、島田の部屋を訪ねてきた槇村は、小説を書くことをやめ、出版社で働くと決めたことを伝えます。
そんなとき、虎太郎はりんと島田が楽しそうに話している姿を目にしました。
二人の様子からりんの気持ちを察した虎太郎は、島田を誘い、それぞれの思いをぶつけ合います。
虎太郎は、りんのために小説を諦め、堅実に働く覚悟を見せるべきだと島田に迫りました。
島田は、虎太郎もりんに思いを寄せているからこそ、自分に腹を立てているのではないかと問い返します。
虎太郎の言葉を受けた島田は、恵風看護会まで全速力で走り、りんを見つけると息を切らしながら話しかけます。
島田の小説が新聞に載ると知り、りんは自分のことのように喜ぶのでした。
連載を失った島田を救ったりんの言葉
りんは佳枝の看護を始めますが、慣れない仕事で手足を痛め、しびれにも悩まされていました。
それでも佳枝の手当てを続けながら、りんは小説を書き続ける島田のことを気にかけます。
やがて島田の小説が新聞に掲載されるはずが、急遽別の作家の掲載に差し替えられてしまったのです。
編集長は、新人の作品のほうが読者を引きつけていると島田に告げます。
部屋が片づけられていることに気づいた島田は、小説の連載が打ち切られたことをりんに打ち明けます。
さらに、父親の事業が失敗して借金を抱え、母親が親戚を頼って金を借りていることも明かしました。
自分は何者にもなれず、相撲も小説も諦めることになったと落ち込む島田。
すると、りんは正真正銘の何者でもない人間になったとしても、自分にとって島田の価値は変わらないと伝えます。
りんの言葉を聞いた島田は、こらえていた思いを抑えきれなくなり、りんを強く抱き締めました。
浜松へ
恵風看護会には、身寄りのない平蔵という男性の看護依頼が入ります。
平蔵は隣家に身を寄せていましたが、弱った自分に手を差し伸べられることを嫌い、直美に反発しました。
「けど弱い人間じゃあないつもりだよ。こんな場所で生きてられるってことは、案外強いんじゃねえかってね」
直美は言葉を返せず、そのまま平蔵のもとを離れます。
そのころ島田の母親は、幼い文朗を連れて再び島田を訪ねてきました。
父親は家に戻らず、店も家も借金のかたに取られ、浜松へ戻る場所さえ失いかけているといいます。
「お願いよ。戻ってきてください。健次郎さん、今までご自分のために生きてきたじゃないですか」
泣き出した文朗を慰めようと小さな手を握った島田は、家族を支える覚悟を決めます。
島田はりんに、自分と一緒に浜松へ来てほしいと頼みました。
りんは戸惑い、すぐに返事をすることができません。
島田は少し考えさせてほしいと言うりんを待ちながら、佳枝のために熱心に働き続ける姿を見つめていました。
りんと島田の別れ、そして戦争の始まり
島田の部屋を訪ねたりんは、浜松へ行くことは難しいと伝えます。
りんには恵風看護会での仕事があり、佳枝をはじめ、看護を必要とする多くの患者がいました。
島田はりんの手を握り、その手を多くの人のために使ってほしいと告げます。
島田はりんの手を離し、静かに別れを告げました。
悲しみを見せまいとするりんでしたが、島田が突然浜松へ行くと言い出したことには、何か事情があるはずだと直美に指摘されます。
それでもりんは、自分の手を患者のために使う道を選びました。
直美はりんの手を強く握り、その決断を受け止めます。
時は流れ、明治27年の初夏。
政府が朝鮮への出兵を決めると、虎太郎も軍の部隊に薬を納めるため、日本を離れることになりました。
そして十二月、直美は変わらず派出看護を続け、りんも平蔵の看護に向き合っていました。
やがて戦争が激しくなるにつれ、負傷した兵士を救う看護婦たちの役割も、ますます大きくなっていくのでした。
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⇒『風、薫る』りんの再婚相手は?虎太郎、シマケン、横沢が候補?|朝ドラ考察
『風、薫る』第21週の登場人物とキャスト
| 人物 | キャスト | 今週の役どころ |
|---|---|---|
| 一ノ瀬りん | 見上愛 | 島田を支えながら、宮川佳枝の派出看護を担当する |
| 島田健次郎(シマケン) | 佐野晶哉 | 小説が新聞に掲載されるが、やがて連載を失い、家族のため浜松へ戻る決意をする |
| 大家直美 | 上坂樹里 | 小川との新婚生活を送りながら、平蔵の看護に向き合う |
| 小川五郎 | 甲斐翔真 | 直美と穏やかな新婚生活を送る |
| 竹内虎太郎 | 小林虎之介 | 島田に、りんを思うなら覚悟を示すよう迫る |
| 木村 | 恵風看護会に宮川佳枝の派出看護を依頼する医師 | |
| 宮川佳枝 | リウマチを患い、りんの派出看護を受ける女性 | |
| 島田絹 | 家族を助けるため、島田に浜松へ戻ってほしいと頼む | |
| 文朗 | 絹とともに島田を訪ねる幼い子ども | |
| 遠藤平蔵 | 直美の看護を受けるが、弱者として扱われることに反発する | |
| ヤエ | 平蔵を心配し、恵風看護会に看護を頼む女性 |
来週の予告|第21週の注目ポイント
直美たちのもとを訪ねてきた「思いがけない人物」が何者なのか、来週の展開が気になるところです。
シマケンのモデルのひとりと考えられる木下尚江は、東京専門学校(現在の早稲田大学)を卒業後、地元・信濃日報の主筆を経て、明治32年に毎日新聞の記者となった人物です。
記者として活動する一方で廃娼運動や足尾鉱毒問題にも精力的に論陣を張り、社会に強い問題意識を持ち続けたことでも知られています。
やがて木下尚江は新聞記者の枠を超え、明治37年に反戦小説『火の柱』を発表。
続けて『良人の自白』を新聞連載するなど、小説家としても大きな足跡を残しました。
記者から作家へと歩みを進めたその生涯を踏まえると、新聞への掲載を果たしたシマケンもまた、これから執筆活動をさらに広げていく可能性がありそうに思えましたが。
小説家としての一歩を踏み出したはずのシマケンが夢破れることになるのか、ちょっと苦しい展開になりそうです。りんとの関係とあわせて目が離せません。
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