大河ドラマ「豊臣兄弟!」第25話「変事の予兆」。
天下統一が射程に入ってきた天正年間、信長の権勢はいよいよ頂点へと向かいます。
しかしその絶頂のさなか、古参の重臣たちが次々と追放され、小一郎の義父・守就もその渦に巻き込まれてしまい…。
ネタバレがありますのでご注意ください。
豊臣兄弟!第25話のネタバレとあらすじ
正勝、ついに城持ちに

播磨平定のころ、信長は本願寺との和睦を成立させ、畿内を制すことに。天下一統へ着実に歩みを進めていました。
秀吉はこのころ、蜂須賀正勝を龍野城主に任命します。
「三年後には城持ちにする」という約束から、じつに十五年。
遅れはしたものの、宿願がついに果たされました。正勝は喜びをかみしめ、秀吉への忠誠を新たにします。
酒宴で始まる粛清

天正八年、信長は重臣たちを集めて酒宴を催します。
秀吉は席上、小一郎にそっと告げます。信澄こそ、信長の懐の深さを体現する男だと。
信澄は謀反人の子ですが、信長に命を救われ、今では多くの者に慕われていました。
宴もたけなわ、信長が突然相撲を命じます。
老臣・林秀貞と若い森乱が土俵に立ちました。勝敗が決まると、信長は思わぬ沙汰を下します。
林秀貞を追放したのです。
続いて名を呼ばれたのは、小一郎の義父・安藤守就でした。小一郎は身代わりを申し出ます。
しかし守就はそれを静かに断り、自ら相撲に臨みました。守就も敗れ、追放を命じられます。
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守就、羽柴家を去る

秀吉が真相を探ると、光秀から驚くべき話を聞かされます。
信長はこの宴を、内通者を炙り出す場として仕組んでいたのでした。
守就にも、武田との内通疑惑がかけられていました。
小一郎が守就に問い質すと、守就は内通を強く否定します。
やがて調べが進み、武田と通じていたのは息子の定治だとわかりました。
小一郎と秀吉は守就に、信長への嘆願を提案。
しかし守就は首を縦に振りませんでした。羽柴家に火の粉が降りかかることを恐れ、自ら去る道を選んだのです。
理不尽な命

天正九年二月、信長は京で盛大な馬揃えを催します。
秀吉に代わって見物していた小一郎の前に、女物の装束をまとった長宗我部元親が姿を現しました。
幼いころ「姫若子」と呼ばれていたこと、そのかっこうでいると心が落ち着くこと。
元親は穏やかに語り、四国平定の後には小一郎に魚を釣らせると約束しました。
ところが信長は光秀を呼び、元親の四国切り取りを認めないと言い放ちます。
戸惑う光秀に、信長はひと言返しました。
「気が変わったのじゃ」
月明かりの下、光秀は一人で憤りをかみしめます。やがて訪れる「変事」の足音が、静かに近づいていました。
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豊臣兄弟!第25話のあらすじ解説
第25話で注目したいのは、信長の四国政策の転換と、光秀の心に積もっていく違和感です。
この回に登場する長宗我部元親は、四国平定を進める戦国大名。
もともと信長は、その動きをある程度認めていました。そして織田と長宗我部のあいだを取り持っていたのが、明智光秀です。
光秀にとって長宗我部は、単なる地方大名ではありません。
家臣を通じた縁もあり、長年にわたって深く関わってきた相手でした。
だからこそ、信長の突然の方針転換は重い意味を持ちます。
元親にとっては、進めてきた四国平定を途中で否定された形です。光秀にとっては、積み重ねてきた交渉を一方的にひっくり返されたことになります。
しかも信長は、理由を丁寧に説明しません。
ただひと言、「気が変わった」と告げるだけ。この一言に、信長の強さと、周囲を振り回す危うさが凝縮されていますね。
史実でも、信長の四国政策の転換は、本能寺の変を考えるうえで注目される出来事のひとつ。
それだけが光秀謀反の理由とは言い切れません。しかしこの回では、信長の理不尽さと、光秀の中に静かにたまっていく怒りが描かれるのではないでしょうか。
月明かりの下、一人で憤る光秀の姿。まさに「変事の予兆」です。
本能寺へ向かう空気が、ここから一気に濃くなっていきそうですね。
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