2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第13話。
今回は、座頭金を巡る江戸の社会問題や、瀬川と鳥山検校の関係に大きな転機が訪れる様子が描かれます。また、蔦屋重三郎や平賀源内といった重要人物たちも、それぞれの思惑で物語に深く関わっていきます。
この記事では、第13話のあらすじを詳しくご紹介します。ネタバレを含む点にご注意ください。
べらぼう|第13話のネタバレとあらすじ
松葉屋のいね、平賀源内を問い詰める
松葉屋の女将・いねは、平賀源内を訪ね、姿を消した小田新之助と共に行方不明となった「うつせみ」の行方について問い詰めました。しかし、源内はただ「何も知らない」と答えるばかり。いねはその言葉を信じることができず、身代金の代わりにと源内のエレキテルを持ち去ります。
一方で、重三郎のもとには新たな問題が舞い込んできました。鱗形屋がまたしても偽板を使い「節用集」を売りさばき、ついに奉行所に捕まったというのです。この偽板事件は鱗形屋だけに留まらず、徐々に江戸全体を揺るがす大問題へと発展していくのでした。
座頭金を巡る騒動
鱗形屋はあちこちで借金を重ね、その借用証の一部が「座頭金」を扱う当道座に流れ込んでいました。当道座は盲人たちの組織で、幕府公認の金貸し業を営んでいます。その中でも鳥山検校が率いる座頭は、高利貸しとして江戸中で強い影響力を持つ存在でした。
鱗形屋の番頭・徳兵衛は、座頭たちからの厳しい取り立てに追い詰められ、主人の孫兵衛には内緒で偽板を作って金を工面していたようです。この問題が明るみに出ると、幕府は事態を放置できないと判断。
田沼意次は松本秀持に鳥山らの資産を調べるよう命じ、さらに長谷川平蔵にも、西の丸で座頭金を利用している者たちの調査を指示しました。
一方、鳥山検校と瀬川の関係にも亀裂が生じていました。瀬川が吉原への未練を口にすると、鳥山は嫉妬と怒りを爆発させ、彼女を屋敷の離れに閉じ込めてしまったのです。その部屋には、重三郎が手掛けた本や古びた赤本が乱雑に置かれており、瀬川の心はどこか過去に引き戻されるような気持ちに包まれていました。
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座頭金問題、ついに将軍家を動かす
田沼意次の指示で進められた調査により、座頭金の実態が次々と明らかに…。驚いたのは、借金の返済ができない家々が、家督を乗っ取られる事例が後を絶たなかったこと。中には嫡子を無理やり出家させ、別人を跡継ぎに仕立てるという強引な手口まで使われていたのです。
そんな中、西の丸小姓組の森忠右衛門が、座頭金絡みで苦境に陥ります。忠右衛門は、息子の震太郎が御番入りするための費用を捻出しようと座頭金を借りた結果、多額の借金を抱えてしまったのです。
結局、返済に追い詰められた森親子は、震太郎とともに出家することに。質素倹約を心がけていた忠右衛門が、息子の未来のために背負った代償はあまりにも大きなものでした。
この事件を受けた田沼意次は、鳥山検校をはじめとする座頭金関係者の横暴を取り締まるべきだと将軍・徳川家治に進言。
家治は意次の提案に強く賛同し、「民のためにも、徳川家臣や庶民を苦しめる座頭金を厳しく取り締まるべきだ」と命じました。
こうして、江戸全体を揺るがす座頭金問題は、ついに幕府の本格的な対策が動き出すことになったのです。
瀬川の覚悟
鳥山検校は、瀬川と重三郎の関係を疑い、不義密通の有無を問い詰めました。その迫力は尋常ではなく、脇差を手に「返事次第では斬る」とまで言い放つほど。そんな鳥山を前に、瀬川は覚悟を決め、自分の想いを口にしました。
「重三郎は、幼い頃から私にとって光のような存在でした」と、瀬川は毅然と認めます。しかし続けて、「それでも今は、あなたへの忠義と愛情を優先し、重三郎への気持ちは断ち切ります」と誓いを立てたのです。
その言葉を証明するように、瀬川は鳥山の手を取り、自らの胸に脇差を当てながら言いました。
「それでも信じられないなら、この胸を奪えばいい」と。
瀬川の覚悟に、鳥山は何を思い、どう応えるのか――二人の関係はここで大きな転機を迎えることになります。
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2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ
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べらぼう第13話の見どころ解説
「べらぼう」の第13話は、気になる展開が満載になりそうです。
今回注目したいのは、江戸時代特有の社会問題として描かれる「座頭金」を巡る物語。幕府公認の盲人による高利貸しがどのように影響を広げ、田沼意次や長谷川平蔵といった実在の人物がどんな対応を取るのか、現代にも通じるテーマ性を感じますね。
田沼意次が放つ「徳川が守るべきは誰か」という問いは、大河ファンならグッとくる場面になかも…?
さらに、鳥山検校と瀬川の関係性にも注目。鳥山の嫉妬と怒りがどう描かれ、瀬川の切ない想いがどんな結末を迎えるのか、ドラマとしての緊張感が高まるところ。瀬川の「信じられないなら、この胸を奪って」というセリフは、予告映像でも注目されそうな名場面になるかもしれませんね。
そして、重三郎と源内がどのようにこの事件に関与していくのか。江戸の出版文化と絡めて物語が展開していく予感があり、歴史ファンにとっても興味深いですね。「べらぼう」らしい熱い人間ドラマと、細部までこだわった江戸の描写に期待が膨らみます!
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