この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第14話(2023年4月16日放送)のあらすじをわかりやすく解説します。
ネタバレを含みますのでご注意くださいね。
どうする家康|第14話のネタバレとあらすじ
第13話では、将軍・足利義昭に失望し、三河に帰ることを決めた家康一行。
信長に背いた越前・朝倉義景を討ちに出陣するため、まだ帰れない状態となってしまいました。
幕府軍北上
上洛を拒否した越前・朝倉義景を討つため、家康は、信長が率いる幕府軍に合流し北上します。
朝倉が支配を強めていた若狭を攻め、国境の金ヶ崎城を攻略し、その勢いのまま手筒山城をあっという間に制圧。
朝倉義景を追い詰めた信長は、敦賀湾に面し断崖の上にある、天然の要塞と言われる金ヶ崎城に駐留しました。
そこで信長の義弟・浅井長政の友軍を待ち、一気に総攻撃に出るつもりです。
戦を前に、英気を養う宴会が開かれます。
みなで越前名物の越前ガニを食べ、珍しく信長も上機嫌で飲み食いしていました。
元亀元年(1570年) 4月27日、金ヶ崎の麓にある寺に陣取る家康の徳川軍。
「厭離穢土 欣求浄土」の旗を浜風にはためかせて、長政率いる浅井軍の到着を待ちます。
浅井軍が到着次第、総がかりで朝倉の本処地である一乗谷を攻めることになっているのです。
幕府軍4万に対して、朝倉軍は1万5千。
兵力は圧倒的に有利な状況であるにもかかわらず、家康は不安で落ち着きがない様子です。
「これは将軍家のご威光を天下に知らしめる戦。世の人々が震えあがるほどに勝つんじゃ!」
信長が幕府軍にカツを入れます。
そこに知らせが入りました。
朝倉義景が一乗谷から本陣を率いてこちらに向かっているとことです。
義景が、籠城せずに討って出てきたことに、家康は胸騒ぎを感じます。
義景の下にいたことのある光秀は、義景が戦下手だからだと言いますが…。
ここは岬で、もし挟み撃ちにでもされたらと考える家康。
そしてもし、「長政と義景が手を組んでいたら…」と不安なのです。
なぜ信長は、あの愚かな将軍を崇めているのか、疑問に思う家康に、「神輿は軽い方がいいからでは?」と、冷静に答える石川数正。
信長が、将軍・義昭を操って天下を自分のものにする計画だと長政が考えたのなら、長政が率いる浅井軍がこちらに向かっているのは、信長を討ち取るためでは?と思ってしまうのでした。
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信長との言い争い
不安で落ち着かない家康は、義景と長政が手を組んでいるのではないかと考え、信長にいったん陣を引くように進言します。
この話を聞いた藤吉郎は、家康をバカにして大笑い。
光秀も将軍の軍勢が引くことなどもってのほかだと、家康の進言を一蹴し、
さらに、「臆病者の三河勢が足手まといにならないと良いがな」と、露骨に見下すのでした。
「わが弟は義の男じゃ。二度と辱めるな!」
信長のその言葉に、家康も腹を立て、信長の機嫌を取るのも嫌になってしまいました。
義の男であるがゆえ、裏切るということもあるのでは?と、信長に言い返す家康。
信長はこめかみに、青筋が立て始めます。
「俺のやっていることには義がない、とでも言いたいのか?」
売り言葉に買い言葉となった信長と家康は、もみ合いになるほどの喧嘩に。
家康は我慢できずに、「ふざけるな!あほたあけ!」と、信長に言ってしまったのです。
陣に戻り、泣きそうな顔で、わしはもうおしまいじゃと、落ち込む家康。
そんな家康を家臣たちが励まします。
「明日の朝一番に詫びを入れればいい!万が一の時は、信長を見捨てて逃げたらいいのです」
家康は皆の励ましに感謝するのでした。
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浅井長政の裏切り
その日の深夜、長政の妻・お市の待女をしている阿月が、ふらふらの状態になりながら徳川の陣にやってきました。
阿月は、お市がいる小谷城から約40キロ以上走って、命がけでお市の言葉を伝えに来たのです。
「お引き、そうらえ…。」
と言って、力尽き息絶えた阿月。
長政は信長を討ち取りに来たのだと家康は確信します。
しかし、兄・信長のためとはいえ、夫・長政を裏切ったお市の言葉を信長に伝えても、信長は素直に聞き入れません。
信長は、藤吉郎にしんがりを命じ、家康には好きにしろと立ち去ります。
一方の藤吉郎は「このまま逃げたら、信長を見捨て、将軍を裏切った」と言いふらすと言いますが…。
家康と家臣たちは、藤吉郎の脅しなど気にせず、お市のために命がけで走った待女・阿月に報いようと決めました。
この金ケ崎で敵軍を迎え撃ち、信長様が逃げる時間を稼ぎ、その後、退き戦に移るように指示を出す家康でした。
第15話に続きます。
2023大河ドラマ|どうする家康のネタバレとあらすじ全話まとめ!
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どうする家康|第14話の解説と感想
金ヶ崎の退き口の様子が描かれるどうする家康第14話。
ちょっと面白くなってきましたね。
金ヶ崎の退き口
「金ヶ崎の退き口」は1570年(元亀元年)に起きた、織田信長と朝倉義景との戦闘のひとつです。金ヶ崎の戦い、金ヶ崎崩れと呼ばれることもあります。
家康も加わる織田軍が、朝倉義景を討つため、浅井軍の到着を待っていたところ、まさかの長政の裏切りによって挟撃の危機に瀕するという状況。
長政が裏切ったことを察知した理由についていろいろな説がありますよね。
朝倉家記では、お市が信長に袋の両端を縛った小豆の袋を送り、挟み撃ちの危機があることを知らせたなどの逸話もありますが、後の創作ともいわれています
実際は、あの頃の時代は、嫁として夫の家に入った女性は、スパイ的な役割も兼ね備えていたのだと思います。
感想
浅井長政の裏切りを知ったお市の方。
先週までは、お市が阿月に知らせるように指示するのかと思っていましたが、そうではなく、阿月が自らの意思で金ヶ崎まで駆けるということだったのですね。
阿月の幼少期の頃から描かれるなど、この一話に限りますが、阿月が命尽き果てるまでの奔走が描かれました。
おそらくこれはオリジナル演出。賛否が分かれるかもしれませんが個人的には好きな演出でした。
走ることが得意な少女が、親の都合で不遇な人生を強いられ、救ってくれた主人のために命果てるという展開。
阿月の命をかけた奔走だったからこそ、信長も家康の指示に従ったともいえるでしょう。
それにしても、家康が徐々にではありますが、たくましくなっているようで、
信長に向かって「あほ、たわけ!」というシーンは気持ちよかった。
この調子でどんどん成長していってほしいですね。
来週は姉ヶ崎。まだまだ気が抜けません。
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