この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第15話(2023年4月23日放送)のあらすじをわかりやすく解説します。
ネタバレを含みますのでご注意くださいね。
どうする家康|第15話のネタバレとあらすじ
第14話で、浅井長政の裏切りが発覚!しかし、信長は聞く耳を持たずにいます。
家康は、信長の逃げる時間を稼ぎ、退き戦を決めたのですが…。
家康、岡崎に戻る
家康と木下藤吉郎は、浅井軍と朝倉軍を相手に、ボロボロになりながらも激戦を生き延び、撤退することに成功。
藤吉郎は、悲壮感たっぷりに猿芝居でホラを吹いて回ります。
殿が無事なのは、自分が朝倉軍と裏切った浅井軍を相手に戦ったかのように言うのです。
将軍からは、裏切り者の浅井長政を成敗するようにとの指示がでますが、家康は長く留守にしている国が気がかり。
特に、武田信玄との切り取り合いにより手に入れた遠江は、切り取ったばかりで、人も土地も荒れていました。
信長は、家康に4粒の金平糖を握らせて、良く考えて決めろと言います。
さらに、この乱世を終わらすことが出来るのは、この俺だと言い放つのでした。
家康は、信長に貰った金平糖を持って、いったん岡崎城に帰ります。
瀬名と亀、息子夫婦に金平糖を渡し、大喜びしている姿を見てうれしく思う家康ですが、すぐに出陣することになりました。。
家康が信長に激怒
織田信長が率いる幕府軍は、北近江に進軍。
小谷城の南に位置する姉川を超えた場所にある、横山城を包囲します。
織田の家臣・柴田勝家が、
「ここは南の要であり、信長を裏切った浅井長政が必ず来る!姉川を挟んだ合戦になる」
と言います。
藤吉郎に、「お国の方は良かったんで?」と聞かれた家康は、
「見付城の大きな工事も終わったため、遠江平定の目途が立った」
と話します。
しかし、それを聞いた信長が、「見付?遠江を抑えるのなら引間だ」と難癖をつけるのでした。
岡崎は息子・松平信康に任せて、お主が引間に入るのだと、まるで自分が三河の主で、家康を家臣のように言う信長です。
そして信長は、家康を試すかのように、姉川の戦いにおいては「家康!お主が先陣を切れ!」と言い、徳川勢に一番槍を命じます。
家康は自軍に戻ると、怒りを爆発させさせました。
「わしは引間など行かんぞ!くされ信長!」
そこに、忍びの者らしき人物が、長政からの書状を持ってきたと、平岩親吉が飛び込んできます。
長政からの書状には、
「信長の世にしてはならぬ、ともに信長を討ち取らん。」
と書かれていたのでした。
姉川の戦
元亀元年(1570年)、6月28日の未明、
もやに包まれた姉川を挟んだ対岸に、浅井・朝倉の2万にも及ぶ大軍が松明を掲げて現れます。
相手は二手に分かれ、
織田軍に対して浅井軍、徳川軍に対して朝倉軍
を当てるつもりらしく、夜が明けるのと同時に攻撃が始まりそうです。
信長に腹を立てていた家康は、長政と組み、信長を討ち取る気持ちもありましたが、「長政の罠かもしれない」酒井忠次の意見も無視できません。
家康が、長政に背中を向けた途端に攻め込まれるやも知れないとの不安がつきまとっている中、浅井・岩倉軍が動き出しました。
一方で信長は、家康が動き出さないことに業を煮やし、なんと徳川本陣に弾丸を撃ち込んだのです。
信長に振り回され、こき使われるのはもうたくさんだと言いながらも迷い続ける家康。
そんな家康に数正が、助言します。
「信長がいなくなれば、この世はおさまりがつかなくなり、むちゃくちゃになります。生き延びる事さえ難しくなります。」
家臣一同が、家康の返事を待つ中、家康は皆に持ち場につくよう命じます。
先陣を切った徳川軍・家康の活躍で、浅井・岩倉軍を撃破したのでした。
浜松城へ
結局、家康は、信長の指示通り、遠江を治めるために岡崎を息子・信康に譲り、引間城に移ることに決めます。
しかし、瀬名が信康と五徳を助けるために、岡崎に残ると言い出したのです。
家康も想定外のことで、寂しくて泣いてばかりいます。
引間は、お田鶴様が、最後まで命がけで守った地であり、民の思いも様々だと瀬名が家康に伝えました。
引間という地名も、信長に縁起が悪いと文句をつけられていたところです。
そこで瀬名がふと口にしたのは「浜松」。
松の木々が立ち並び、浜が美しいことで「浜松庄」と呼ばれたと言います。
家康は、「引間」を「浜松」に改めました。
浜松入りした家康が道を歩けば、
「今川様を裏切った殿様じゃ」
「お田鶴様を殺した殿さまじゃ!」
と鋭いまなざしと批判にさらされます。
瀬名から聞いていた家康ですが、茶屋で休憩すれば、団子の中に石が込められているという始末。
そんな中、土地の娘たちが家康に舞を披露してくれることになりました。
踊りを楽しんでいる最中、その中の一人が小刀で家康に襲い掛かります。
間近でみると、容姿が美しい少年。
この後、長きにわたって家康を支える、のちの井伊直政・虎松でした。
第16話に続きます。
2023大河ドラマ|どうする家康のネタバレとあらすじ全話まとめ!
どうする家康|第15話の解説と感想
姉川の合戦が描かれるどうする家康第15話。
相変わらず、信長のペースに翻弄される家康が描かれそうですね。
姉川の合戦、史実は?
大河ドラマ「どうする家康」では、姉川の合戦で信長が一番槍を徳川勢に命じたというストーリーになっていますが、
実は「三河物語」に記されていたのは、これとは逆なんですよね。
信長が家康に最初に命じたのは、二番隊。
しかし、家康がどうしても一番隊で行かせてほしいと嘆願し、信長は一番隊を命じたとのこと。
家康が健闘したことで、織田軍を勝利に導いたという描かれ方。
一方、「信長公記」には家康の奮闘は特に記されていないそうですよ。
書き手によっても読み手にとっても解釈は様々ですが、今回は、信長をぎゃふんと言わせるために奮闘し、見事敵を討ち取ったという家康を描いたのですね。
それでも、なんだかんだで勝っちゃう家康、すごいですね。
どうする家康第15話の感想
本心では「義がある」と感じられる浅井長政に味方したい家康の葛藤が描かれた第15話のどうする家康。
なかなかの迷いっぷりでしたが、家臣たちの言うことはごもっとも。
織田に反旗を翻した後のことを考えると、家康の判断は間違っていなかったでしょう。
お城のことにしても、見付城に家康が入った場合、武田と戦になった際、天竜川があるために織田が徳川を助けに行けないために、信長は引間城を勧めたという説もあります。
そんなことを見通しての信長の指示であれば、まあ言い方はどうであれ、信長の言うことが正しいわけで。
こんなところでも家康は信長に及ばないですよね。悔しいことに。
これからは三方が原、信康事件と続きますが、まだまだ信長に振りまわれそうな家康。気の毒ですが。
こう考えると本当に家康は、我慢我慢の連続だったんだろうな、と思います。
さて、姉川の戦いもさることながら第15話で一番印象に残ったのは、なんといっても井伊虎松の登場でしたね。
美しすぎる...。
青天を衝けでは「徳川昭武/民部公子」を演じた、板垣李光人さん。
どうする家康での登場の演出はなかなかの衝撃でした。
家康との対面、通説では直虎が、家康の目に留まるように美しい着物を着せたというものがありますが、それとは真逆と言っていいほど大胆なアレンジで面白さを感じました。
おんな城主直虎では、菅田将暉さんが虎松を演じましたが、また菅田将暉さんとは違った井伊虎松が楽しめそうですね。
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