2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第6話。
今回は、蔦屋重三郎が鱗形屋の窮地を救おうと奮闘し、新しい青本作りに挑戦する姿が描かれます。一方で、幕府内では田沼意次が日光社参を巡り、将軍や老中たちと対立。江戸の出版業界と幕府政治、それぞれの緊張感が交差する回となりそうです。
この記事では、第6話のあらすじをご紹介します。一部ストーリーの核心に触れる内容も含まれるため、ネタバレにご注意ください。
蔦重の成長や田沼時代の葛藤が織りなす、江戸のドラマに期待が高まります!
べらぼう|第6話のネタバレとあらすじ
鱗形屋の再建と重三郎の挑戦
鱗形屋の抱えとなった重三郎は、店の経営が厳しい状況にあることを知ります。鱗形屋は、明和の大火で蔵が焼け、板木や紙などの大切な資材を失い、今も資金繰りに苦労していました。主人の孫兵衛から「評判になる本を考えてほしい」と頼まれた重三郎は、番頭の藤八からも店の窮状を聞きます。
次郎兵衛や花の井との会話を通じて、重三郎は新しいアイデアを思いつきます。
「面白い背本を作れば売れるはずだ」。
翌朝早く、重三郎は鱗形屋に向かい、現在売られている青本を読み込みます。その結果、「絵も筋も古臭い」と感じ、もっと江戸の人々が楽しめる内容にすべきだと提案しました。このアイデアに孫兵衛も賛成し、具体的な計画が動き出します。
日光社参を巡る幕府内の葛藤
その頃、江戸城では幕府の財政についての議論が行われていました。
田沼意次が中心となり倹約を進めた結果、幕府の蓄えは明和の大火以前の状態にまで回復します。しかし、老中の松平武元らが日光社参の実施を主張したことで、新たな問題が浮上することに…。
意次は、旗本や諸大名の多くが借金を抱えている状況で、大きな出費を伴う日光社参を行うのは無理があると家治に進言。しかし家治は、「翌年は先代将軍の十七回忌であり、嫡男・徳川家基が社参を望んでいる」として意見を受け入れません。幕府内では緊張感が高まります。
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鱗形屋の秘密と重三郎の苦悩
一方、重三郎は書物問屋・須原屋の主人市兵衛と話す中で、大阪の柏原屋が偽板を作っているという話を耳にします。その偽板が鱗形屋の蔵から出回っているのではないかという疑いを持ち始め、鱗形屋の様子を調べました。
その結果、鱗形屋が偽板を摺っていたことを確信します。さらに、鱗形屋が地本問屋仲間の西村屋と話す中で「重三郎を都合よく飼いならしている」と語っているのを聞き、重三郎の心は揺れます。
しかし、「告げ口は性に合わない」と考え、鱗形屋の運命を天に任せる決断をします。
鱗形屋の終焉と重三郎の思い
やがて、長谷川平蔵が鱗形屋を調査し、蔵から大量の偽板と板木を発見。鱗形屋は捕らえられ、重三郎も連行されそうになりますが、平蔵の取り計らいで事なきを得ます。
しかし鱗形屋は「重三郎が密告した」と誤解し、恨み言を口にしながら連れられていきました。
その後、重三郎は平蔵に「鱗形屋が危険な道を進んでいることを知りながら、忠告しなかった」と語ります。重三郎の心には、「鱗形屋がいなくなれば自分がその立場を引き継げる」という思いがどこかにあったのです。望み通りの結果となったものの、重三郎の胸には苦い感情が残ります。
「うまくやるってなぁ……こたえるもんですねえ」
重三郎はぽつりとつぶやきました。
2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ
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べらぼう第6話の見どころ解説
第6回のストーリーは、蔦屋重三郎がどのようにして本の世界で成功を目指すのか、そして鱗形屋の隠された事情や幕府内の葛藤が絡み合う、見応えのある回になりそうです。江戸の出版業界の裏側が描かれる一方で、田沼意次を中心とした幕府の政治ドラマも進展し、歴史ファンにとっては興味深い展開が盛りだくさん。
まず、重三郎が「面白い青本を作る」というアイデアを思いつき、鱗形屋を救おうと奮闘する姿が注目です。重三郎が江戸っ子らしいセンスを発揮して、どんな工夫を凝らすのか、出版業界の競争がリアルに描かれるのが楽しみですね。
また、重三郎と鱗形屋との関係がどう変化していくのかも大きなポイントです。友情や信頼、そして裏切りの要素が交錯し、物語に深みを与えてくれそうです。
さらに、田沼意次と将軍家治の間で揺れる日光社参の問題も見逃せません。幕府財政の回復を喜ぶ一方で、大名や旗本の経済状況を巡るリアルな描写は、当時の政治の複雑さを感じさせます。田沼一派が将軍の信頼を得るために奮闘する姿は、ドラマならではの緊張感を生み出すでしょう。
この回は、出版業界の舞台裏と幕府政治の二つの物語が交差し、江戸の空気感が存分に味わえる内容になる予感です。蔦屋重三郎の成長物語や田沼時代の葛藤を楽しみにしたいですね!
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