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べらぼう|第23話のネタバレとあらすじ「我こそは江戸一の利者(ききもの)なり」

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第23話。今回は、蔦屋重三郎が「江戸一の利者」と呼ばれるまでの歩みや、日本橋進出をかけた大きな決断が描かれます。

この記事では、第23話のあらすじを詳しくご紹介します。ネタバレを含みますので、ご覧になる際はご注意ください。

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べらぼう|第23話のネタバレとあらすじ

江戸一の利者、吉原から羽ばたく

朝を迎えるやいなや、重三郎は大文字屋へ飛び込み、誰袖に詰め寄りました。

「なんで“抜荷”なんて言葉を出した?」と。

誰袖はさらりと笑い、「手遊びで青本のネタを考えただけ」と返しますが、雲助との関係を匂わせるような様子に、重三郎は不安を募らせます。

そこへ大文字屋が陽気な調子で登場し、「ぬクけケにキ」なる謎の言葉を口にしました。これは抜荷を意味する隠語で、春町や喜三二も用いた洒落言葉。意味を悟った重三郎は事の重大さに青ざめますが、誰袖と大文字屋は意に介さず、不穏な企てを進めている様子です。

一方で、重三郎のもとには須原屋から狂歌集『万載狂歌集』が百部届けられます。この本がきっかけとなり、南畝と重三郎は一気に時の人となりました。重三郎の名は江戸じゅうに知れ渡り、「江戸一の利者」とまで称されるようになります。

 

日本橋か、吉原か

ある日、須原屋のもとで蝦夷地の絵図を見ていた重三郎は、不審な印や記号に気づきます。須原屋に耳打ちされたその意味に、重三郎の心は凍りつきました。それは、幕府が禁じる密貿易――「抜荷」に関わる情報だったのです。

その頃、長谷川平蔵は出世の機会を逃して燻っており、狂歌を通じて土山宗次郎に近づこうと目論んでいました。酔月楼での土山と南畝の宴に参加した平蔵は、重三郎の案内で裏口から接触に成功。「あり金はなき平」という狂歌名をもらい、ご満悦です。

酔月楼の裏では、意知と土山が重三郎を日本橋に誘い込もうと策略を巡らせていました。吉原の人気本屋を、蝦夷貿易に絡めて取り込もうというのです。その一方で、誰袖は松前藩の家老に取り入り、琥珀の話を持ちかけていました。巧みに取引の道を探る誰袖に、家老はつい心を動かされます。

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江戸じゅうに広がる夢

吉原の外では、呉服屋たちの間で重三郎が手がける錦絵『青楼名君自筆集』の評価が分かれていました。

西村屋の『雛形若菜』の方が流通力があるとして、吉原の作品は後回しにされようとしていたのです。重三郎は納得がいかず、「ならば見ていてくれ、日本中に流れるようにしてみせる」と宣言しました。

だが、その野心は吉原の親父たちとの対立を生みます。重三郎の日本橋進出に駿河屋は激怒し、「恩を忘れたか!」と怒鳴り、重三郎を殴り飛ばしました。しかし重三郎は静かに立ち上がり、「俺は吉原が育ててくれた拾い子だ。だからこそ、吉原の名を世に知らしめる」と語ります。

吉原という忌避されがちな地で育った者が、商いの中心・日本橋で成功する。それが吉原の価値を変えることにつながると、重三郎は信じていました。

 

最後の決意と、新たな船出

やがて、丸屋という本屋が売りに出されるとの話が舞い込みます。日本橋に店を構えるチャンス。ですが、吉原者に市中の土地を売るのはご法度とされており、道は簡単ではありません。

そんな折、和泉屋の葬儀に出向いた吉原の親父たちは、世間の冷たい視線に晒されていました。立派な服装で参列したにもかかわらず、席を外すように促されたのです。「吉原者は四民の外」と、今もなお差別の目が残っている現実を痛感します。

それを見送った重三郎の胸には、新たな覚悟が芽生えていました。

「吉原を変えるには、俺が動かねばならない」

 

重三郎は親父たちに頭を下げ、「日本橋に店を出させてください!」と懇願します。殴られても、罵られても、吉原の名を背負って立ち上がる覚悟。その言葉に、親父たちもついに重い腰を上げ始めました。

そして、日本橋の一角に本屋・丸屋が売りに出されると知った重三郎たちは、吉原の外に新たな船出をしようと動き始めます。扇屋が「奥の手」と呼ぶ切れ者の男も登場し、物語はいよいよ転機を迎えようとしていました。

江戸一の利者・重三郎。今、吉原の誇りと夢を背負い、日本橋へと羽ばたく時が来たのです。

 

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2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ

 

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べらぼう第23話の見どころ解説

まだ放送前ながら、第23話「我こそは江戸一の利者なり」は、『べらぼう』のなかでも大きな転換点となりそうな一話です。

吉原の本屋として名を馳せてきた蔦屋重三郎が、日本橋という“本の都”への進出を本気で考えはじめる展開。

なんといっても見どころは、重三郎と親父たちとのぶつかり合い。特に駿河屋との激しい口論や衝突のシーンは、重三郎の覚悟と成長を感じさせるはず。吉原という場に育てられた重三郎が、その土地の誇りとともに“江戸の真ん中”である日本橋を目指す姿は、まさに大河の王道。志を抱いた男の決意がひしひしと伝わってきます。

そしてもう一つ注目したいのは、密貿易「抜荷」や蝦夷地といったワードが飛び出すあたり。

江戸時代の国際事情や裏の経済活動に触れることで、物語がぐっとスケールアップしていく気配がします。誰袖と松前藩家老のやり取りにも要注目です。女の武器が政治や商いにまで影響を与える、この時代ならではの駆け引きも見逃せません。

また、『万載狂歌集』の大ヒットや南畝との絡みなど、文化サイドの描写も充実してきそうですね。狂歌・青本・錦絵といった江戸文化の黄金期がどんな風に描かれるのか、歴史ファンとしても楽しみなポイントです。

吉原という“四民の外”から、堂々と中央へ乗り込もうとする重三郎。その挑戦は、身分制度の壁に風穴を開けるような痛快さがあります。これまでの努力と積み重ねが、いよいよ形となって動き出す予感。物語が大きくうねる回になりそうですね!

 

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