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べらぼう|第22話のネタバレとあらすじ「小生、酒上不埒(さけのうえのふらち)にて」

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第22話。

今回は、筆を折った春町と、それを見守る重三郎、さらに花魁・誰袖の意外な一面が描かれ、物語が大きく動き出します。

この記事では、第22話のあらすじを詳しくご紹介します。ネタバレを含みますのでご注意ください。

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べらぼう|第22話のネタバレとあらすじ

唐来三和の笑い話と、春町の沈黙

耕書堂では、重三郎が唐来三和の冗談に大笑いしていました。三和は、先日の宴で出会った、町人とも武士ともつかない不思議な人物。酔っ払うと「義兄弟にしてくれ」などと絡んできて手を焼く存在ですが、なにせ話が面白い。重三郎も笑いが止まりません。

一方、歌麿は笑いながらもどこか落ち着きません。ふと、筆を折った春町のことが気になっていたのです。

「十日も経ってるよ、そろそろ声かけたほうがいいと思う」

と歌麿が言えば、重三郎も返す言葉がありません。面倒くさい相手ではありますが、放っておくわけにもいかない。ようやく重い腰を上げることになりました。

しかし、春町の屋敷を訪れた重三郎を待っていたのは、どん底まで沈み込んだ春町の姿でした。「筆はもう折った」と冷たく突き放す春町。重三郎が説得を試みても、心の扉は固く閉ざされたままです。「俺は、戯けることに向いてない」と声を荒らげ、春町は重三郎を押しのけて立ち去ってしまいました。

 

春町への想いと、誰袖の一計

戻った重三郎は、喜三二の草稿『長生見度記』を歌麿に託しました。「春町風で描いてくれ」と言いつつ、春町への未練もにじませます。そのとき、大文字屋が訪れ、誰袖からの呼び出しがあったと告げました。

案内されていくと、誰袖は重三郎の腕にガシッと組み付き、「抜荷の証を立てるならどうする?」と持ちかけます。さらに、「青本を書いている」と言い出す誰袖。昔から芝居がかった人物でしたが、今度は戯作者になりたいと言い出したのです。重三郎は驚きつつも、なんだか面白そうだと心を動かされます。

その頃、春町の屋敷には歌麿と喜三二が訪れていました。『長生見度記』に画をつけたいと願う二人。「春町先生に真似したいから許してほしい」と頼むと、春町は「勝手にすればよい」と冷たく返します。しかし歌麿は引き下がりません。「俺は春町先生の絵が好きだ」とまっすぐに語りかけたのです。

その言葉に、春町の表情がわずかに緩みました。そして、ついに本音が語られます。政演の『御存商売物』に圧倒され、自信を失っていたのです。「あれを読んだとき、引導を渡された気がした」と春町。喜三二と歌麿は、「寂しいよ、春町先生がいないと」と熱く訴え、ようやく春町の心が動きはじめます。

⇒ べらぼう誰袖のモデルは?実在した花魁の身請けとその生涯

 

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皮肉屋・春町の傑作誕生

耕書堂では、春町の話題に花が咲いていました。南畝が「春町先生って皮肉が上手い」と語るのを聞いて、重三郎の脳裏にあるアイディアが閃きます。春町の作り出した不思議な文字、恋川春町の名前の一部を変えた創作文字や、『屁』と『屍』の字遊び。それを吉原を舞台にした書物にしようと提案します。

春町も乗り気になり、「門構えに絵本で『蔦屋』」「金に生で『通』、金に死で『野暮』」など、漢字遊びを交えた傑作『廓ばかむら費字盡(さとのばかむらむだじづくし)』が生まれていきました。

その様子を見ていた政演は、「なんで俺じゃないんだよ」と拗ねるほど。春町は政演に「おっかぶせを描いてほしい」と伝え、二人の間にもようやく和解の兆しが訪れます。

一方、誰袖は田沼意知に「松前公の弟君を使って抜荷をやらせては」と提案。見た目の美しさと肝の据わり具合で、意知をもその気にさせ、「抜荷の証を立てたら落籍する」との約束を取りつけました。

 

宴の夜に花咲くへっぴり芸

年の瀬、重三郎は世話になった作家や絵師たちを集めて大宴会を開きます。出版業界の忘年会のようなその夜、皆が酒を酌み交わし、自作の話や苦労話に花を咲かせていました。

そこへ春町が登場。褌一丁で現れ、「へっぴり男」として放屁芸を披露したのです。あまりの滑稽さに、笑いが止まらなくなる一同。「狂名、酒上不埒!」と叫ぶ春町に、拍手喝采が巻き起こりました。

雪が舞い落ちる中、重三郎は再び田沼邸で会った男と再会します。実はその男、田沼意知の跡取りであり、「蝦夷地を上知して国を豊かにする計画を進めている」と語ります。そして「一緒にやらないか?」と誘いをかけてきました。

「今は自分のことで精一杯なので」と断る重三郎ですが、誰袖の顔がふと頭に浮かびます。「花のためにもな」との言葉が、静かに雪の夜に染み込んでいきました。

⇒ 恋川春町はいつ処罰された?弾圧の理由や蔦屋重三郎との関係を解説

 

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2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ

 

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べらぼう第22話の見どころ解説

第22話「小生、酒上不埒にて」は、まさに“笑って泣ける”展開が詰まった回になりそうです。まだ放送前ですが、公開されている情報やこれまでの流れから見どころを挙げると、期待せずにはいられません。

まず注目したいのは、筆を折った春町の行く末です。これまで快活でユーモラスな戯作者として描かれてきた春町が、自信喪失とともに心を閉ざしてしまう。その繊細な心の揺れと、そこに寄り添おうとする重三郎や歌麿の姿は、まさに“人間ドラマ”の真骨頂。

特に、歌麿の「春町先生の絵が好きなんです」という一言が、どこまで春町の心に届くのか——視聴者としても胸が熱くなりそうですね。

そして、吉原の花魁・誰袖の思いがけない一面も見逃せません。なんと自ら青本を執筆しようとするなど、芝居がかったキャラクターから一歩踏み込んだ「企む女」としての魅力が爆発。

田沼意知との掛け合いも、“恋と策謀”が入り混じっていてワクワクします。

さらに、今回のキーワードとも言える「廓ばかむら費字盡(さとのばかむらむだじづくし)」の発想力。漢字遊びを通じて皮肉や風刺を効かせるこの一冊は、春町の再生を象徴するものになりそう。春町と政演の再会と和解にも注目したいところです。

そして最後に、褌一丁で踊る春町のへっぴり芸。「酒上不埒」と名乗るその姿は、過去の恥や葛藤を笑い飛ばす再生の儀式かもしれません。笑いと涙が交錯する場面になる予感。

大河ドラマファンならずとも、人物の心の動きや時代背景に興味がある方にはたまらない回になりそう。歴史ファンとしては、田沼意知と蝦夷地開拓の裏話も見逃せませんね。まさに、静と動、笑いと哀しみが絶妙に交錯する第22話に。放送が待ち遠しいです!

 

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