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べらぼう|第21話のネタバレとあらすじ「蝦夷桜上野屁音(えぞざくらうえののへおと)」

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第21話。

今回は、蝦夷地をめぐる幕府の動きや、狂歌と錦絵をめぐる出版人たちの葛藤が描かれます。吉原では狂歌の宴が盛り上がる一方、田沼意次と意知は密かに松前家の不正を探り始め、物語は政と芸の両面で大きく動き出しそうです。

この記事では、第21話のあらすじをご紹介します。ネタバレを含む点にご注意ください。

⇒ これまでの「べらぼう」あらすじとネタバレ全話まとめ

 

べらぼう|第21話のネタバレとあらすじ

蝦夷の風が幕府を動かす?

ある日、三浦が田沼意次とその子・意知の前で、思いもよらぬ提案を持ち出しました。

それは、蝦夷地(今の北海道)を幕府の直轄地、すなわち天領とし、港を開いてロシアとの交易や金銀銅山の採掘で幕府の財政を立て直すという大胆な計画でした。三浦がそのアイデアを得たのは、築地で出会った工藤平助の屋敷で回し読みされていた『赤蝦夷風説考』という書物がきっかけ。

工藤は仙台藩出身の医者であり、知識人たちが集う梁山泊のような人物。

ロシアの動きを知り、蝦夷地の重要性を痛感した三浦は、意次に熱弁をふるいます。ですが意知は慎重でした。蝦夷地を取り上げるには正当な理由が必要だと考え、裏付けとなる情報を自ら探ることに。

そんな中、松前家が幕府に対して秘密裏に抜荷、つまり密貿易をしているとの情報が浮かび上がります。意知は東作の紹介で、かつて松前で勘定奉行を務めていた湊源左衛門という人物と接触。その証言をもとに、抜荷の証拠となる絵図の行方を追い始めるのです。

 

吉原での「そう来たか」劇場

一方、重三郎は吉原で狂歌を広めようと奔走していました。

女郎たちに講義を開き、狂歌の楽しさを伝えていく毎日。誰袖はその中でも抜群のセンスを見せ、皆を驚かせます。重三郎は錦絵『雛形若葉』で勝負に出ましたが、色味が冴えず販売は失敗。しかもライバルの鶴屋が出した政演の『御存商売物』が大ヒットし、重三郎は肩を落とすことに。

しかし、重政と摺師・七兵衛の協力によって、ようやく美しい仕上がりの錦絵が完成。

再挑戦に意気込んだ重三郎でしたが、女郎絵のスポンサーから「歌麿では金が出せない」と言われてしまい、絵師を政演に変更せざるを得ませんでした。それを告げると、歌麿は快く了承。「顔を上げて」と重三郎を励まし、強い絆が改めて確かめられた瞬間でした。

⇒ 喜多川歌麿の生い立ちや蔦屋重三郎との関係は?カリスマ絵師の生涯

 

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狂歌とともに花咲く人間模様

春のある日、上野で開かれた狂歌の会には、南畝や春町、そして「花雲助」と名乗る美しい青年の姿がありました。重三郎はこの会を通じて歌麿の名前を広める狙いがありましたが、宴席ではさまざまな人間模様が交差していきます。

花雲助――その正体はなんと意知。

誰袖は色仕掛けで身請けを迫りますが、意知にあっさりかわされてしまいます。

そして、狂歌会で突如暴れ出したのは春町。自身の作品が政演のベストセラー『御存』の元になっていることに苛立ち、怒りを狂歌にぶつけました。

宴が緊迫する中、場違いな放屁音が雰囲気を一変させ、場は笑いに包まれます。重苦しかった空気が一気に和らぎ、南畝らが即興の狂歌を披露して場を収めるのでした。

新たな絵師と、新たな挑戦

重三郎は、政演を絵師に据えて再び吉原の風景と女郎を描いた錦絵に挑むことを決意します。

なぜ政演なのかと問われ、「鶴屋が戯作者として売るなら、自分は絵師として売り出す」と宣言。歌麿には申し訳なさを感じつつも、理解を得て前に進む覚悟を固めました。

歌麿は悔しさを抱えながらも「人真似でも構わない。名を売った後に本当に描きたい絵を出せばいい」と重三郎から背中を押され、自分の道を信じる決意をします。

意次と意知もまた、蝦夷地上知のため、確かな証拠をつかもうと動き出していました。抜荷の決定的な証拠を手に入れるため、東作や土山と連携し、慎重かつ大胆に調査を進めていきます。

物語は、狂歌と錦絵、そして政の渦が交錯する中、再び「そう来たか」と思わせる展開へと進んでいくのでした。

 

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2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ

 

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べらぼう第21話の見どころ解説

2025年大河ドラマ「べらぼう」第21話は、いよいよ物語の“奥行き”が深まってくるターニングポイントとなりそうです。

これまで描かれてきた吉原や出版界の騒動に加え、今回は幕政の根幹に関わる蝦夷地の問題が浮上。蝦夷地といえば、現在の北海道。そこで何が起きているのか? なぜ今、田沼意次とその息子・意知が目を向けるのか? そんな疑問を胸に抱きながら、歴史ファンにはたまらない「北方の火種」にフォーカスが当たります。

意知が変名「花雲助」として密かに動き出し、松前家から追われた男と接触する展開は、スパイもののようなスリルも感じさせます。

しかもこの松前家、なんとも不穏。家中に恐怖で支配を広げ、蝦夷の民に過酷な仕打ちをしながら、裏ではロシアとの“抜荷”で利益を得ている…となれば、田沼親子が黙っているわけがありません。幕府の威信をかけた「上知」計画の裏に潜む策略と駆け引きは、大河らしい政治劇の醍醐味です。

一方で、吉原や出版界では、重三郎が相変わらずドタバタと奮闘中。錦絵『雛形若葉』で一矢報いようとしますが、西村屋の完成度の高さに撃沈。しかし、摺りの技術や「指図」の重要性に気づき、政演を絵師に迎えてリベンジを図る構想が浮上します。

その過程で描かれる歌麿とのやり取りは、軽妙さと切なさが同居していて胸に沁みます。ライバルが現れたとき、支える側がどう振る舞うか。ここに「べらぼう」の人情劇が光ります。

さらに、春の狂歌の宴では、詩と酒と放屁が交錯する、まさに“カオス”の宴が繰り広げられます。政演のヒットに嫉妬する春町が暴れ出すという展開もあり、シリアスな空気が一転、笑いに包まれる転換の妙は秀逸。「屁」で場が和むなんて、さすがは狂歌の世界…!

政治と芸、理と情、静と動。対照的な二つの舞台で、それぞれの勝負が動き出すべらぼう第21話。「そう来たか」と思わせる仕掛けが次々に登場し、ますます先が気になる展開です。笑って、驚いて、ちょっと切なくて、大河ドラマの懐の深さを味わえる一話になること間違いなし。次回も目が離せません!

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