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どうする家康|第8話ネタバレとあらすじを解説「三河一揆でどうする!」

この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第8話(2023年2月26日放送予定)のあらすじをわかりやすく解説します。

ネタバレを含みますのでご注意くださいね。

 

どうする家康|第8話のネタバレとあらすじ解説

第7話では、謀反を抑え込むことができ家康。

しかし、民に年貢を納める余裕はありません。

 

そこで家臣らに内緒で、これまで年貢を納めなくてよいとされていた、一向宗の寺々から年貢を取り立てたのです。

 

武力行使

一向宗の寺々から年貢を取り立てても、寺側が戦を構えることはないと考えていた家康。

道理に反すると反対した瀬名の心配が現実になります。

 

寺の門徒たちが、年貢として取り立てられた米を奪い返すために、奉行の屋敷を襲います。

それに怒った家康は、本證寺に使者を送り込むのですが、門徒兵に切り殺されてしまうのでした。

 

家康は、

下手人を引き渡せと伝えよ!かくまえば、軍勢を率いて寺に討ち入るとな!

と命じます。

 

しかし、家康のこの脅しが、火に油を注ぐ形に…!

本證寺をはじめとした一向宗の寺々に各地から武器を持った門徒が集結して一揆を起こす動きが…。

 

しかも、城下の家来たちの中にも寺々に向かっていき、一揆に参加しているのです。

ここまで大きくなったら武力により鎮圧するしかないと考え、家臣たちが武装して集まります。

 

酒井忠次が家臣団に対して、「本證寺、上宮寺、勝鬘寺、この3か寺さえ潰せば、あとはおのずと鎮まるはず。」だと言います。

それを聞いて押し黙る家臣団。

家康がいつも名前を間違えて呼んでいる夏目広次が口を開きます。

 

家来たちの中にも一向宗徒がいるため、自分たちの家来を攻撃するのは気が進まないと言うのです。

 

家臣団の中にも、一向宗徒の家来が寺側についたというものがいます。

また、寺の罰が当たるのではないかと心配している者も…。

 

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軍師がいる…?

そんな状態でも家臣たちは重い腰を上げ、寺へ攻め込みます。

寺側の守りは想像以上に堅く、鉄砲などの武器も豊富にあるようです。

 

そして何より、相手の門徒兵たちは死ぬことを恐れていません。

「佛」と書いた布を顔に巻き、「南無阿弥陀仏」と書かれたむしろを竹竿に掲げて死ねば極楽に行けると喜んでいるのです。

 

鉄壁な守りで、家康軍を寄せ付けない一向宗徒に、酒井忠次は、

「僧侶が大将とは思えない。後ろで誰か軍師がついているのではないか」

眉を寄せます。

 

そこで夏目広次が、今まで通り一向宗の寺々には、不入の権を認めてはどうかと提案しますが、

石川数正がそれはできないと一蹴。

 

「今、家康が兵を引いて、空誓に屈することにでもなれば、三河を束ねることなどできない」

と引くに引けない状態なのです。

 

戦が嫌いな瀬名は、「先に約束を破ったのは殿だし、殿が空誓に謝れば済むことだ」と無理なことを言い出す始末。

 

「1つの家がばらばらじゃ!」

と瀬名がつぶやくのでした。

 

内戦状態の三河

この混乱の最中、面倒なことに、一向宗とは関わりのなかった、吉良義昭と大草松平昌久の謀反が表面化しました。

家康の首を取れば三河を切り取ることが出来ると考えての謀反です。

 

家康はすぐさま軍を送り鎮圧しますが、他でも次々と蜂起がおこり、三河は内戦状態に…。

 

何ゆえ皆わしを裏切るんじゃ。」と家康が落ち込む中、吉良家と近い夏目広次が家康を裏切ってしまうのでした。

城下では、離反を呼びかけた吉良の密書が飛び交っているようです。

 

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家康撃たれる

途方に暮れる家康。

数正が、服部半蔵率いる服部党に頼んで、本證寺にいる空誓を暗殺することを進言します。

 

しかし家康は、手段を選んではいられないとし、家康自らが出陣することを決意します。

家康が出陣すれば、寺側についている家臣や家来たちの心を取り戻せるかもしれないと考えたのです。

 

出陣した家康軍。

閑散とした寺内町の中を馬に乗った家康と手勢が、様子を伺いながら寺に向けて進んでいきます。

 

そこで先導していた長吉が突然駆け出し、物陰に身を隠します。

そして気付いた時、掘っ立て小屋の窓から銃口が家康に向けられていたのです。

 

銃口が一斉に火を噴き、弾丸は家康に命中して、家康は落馬…!

家康が身に着けていた鎧が弾丸を受け止めて、突き抜けてはいなかったものの、衝撃が強く、家康は意識もうろうとしています。

 

落馬した土埃の中、視界がひらけた瞬間に門徒兵たちの槍が家康を襲います。

 

蘇る記憶

意識がもうろうとする中、5年前の春の日駿府の今川館で、「この国の主は誰ぞ。」と義元に聞かれた事を家康は思い出していました。

義元は、天下の主は汗水たらして働いている老若男女の民だと言い、

あの者たちに見放された時こそ我らが死ぬときだと言った時、家康は意識を取り戻します。

 

岡崎城で瀬名や側近が心配している中、家康が長吉はどこだと言います。

長吉は門徒兵の槍から身を挺して家康を助けたのでした。

 

瀕死の状態でありながら長吉は、罠にはめたことを詫び、「裏切り者はまだ近い家臣の中にいる」と言いながら息絶えます。

 

居室に戻る廊下で待っていた服部半蔵が家康に伝えます。

空誓の軍師に阻まれました」

 

その軍師とは、あの本多正信だったのです。

第9話に続きます。

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2023大河ドラマ|どうする家康のネタバレとあらすじ全話まとめ!

 

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どうする家康|第8話の解説と感想

家康が三河を統一するうえで一番の窮地に陥ったといってもよい永禄6年勃発の三河一向一揆。

第7話の解説でも述べましたが、特権を与えられた一向宗の寺が、その権利が侵害されたとして門徒たちを集め、松平を攻撃したという出来事です。

三河一向一揆

一向宗の門徒は、岡崎城まで攻め上ることになります。

ここまで、攻撃できたのは僧兵や農民の力だけでは無理だったはず。

一向宗側が善戦し、家康が苦戦したのは、家臣の多くが一向宗門徒であったために、三河武士団の中にも一向宗側についた武士が続出したからと言えるでしょう。

 

一向宗側についた、有名な家臣としては、

  • 本多正信
  • 本多正重
  • 加藤教明

などが挙げられます。

 

なので、この戦いは、一向一揆といわれるものの、宗教的なものでも大衆による反乱というのではなく、事実上家康という主君に対する下剋上と言ってもよいかもしれませんね。

 

まだまだ頼れる存在とはいえない家康。

三河衆といえども、みながみな、家康を頼り信頼しているわけではありません。

ましてや側近の家臣に反対されるようなことを独断で行った結果がこれですから、離れていく者がいても責められはしないでしょう。

 

そして、この時代は、武士ならどこでも働ける時代。

現代、社員が上層部の方針に賛同できず、自らを正当に評価してもらう職場に転職するように、この時代の武士もまた、自分を高く評価してくれる場所を求めて動いていたのかもしれませんね。

 

さて、次回第9話では家康が、三河一向一揆をどのようにおさめるのかが見どころとなりそうです。

 

第8話の感想

家康の若さゆえの精神的な未熟さが目立った回でしたね。

案外、実際にこんな風だったのかも…なんて思ってしまいました。

 

裏切り者が続出する、徳川家臣。

夏目広次のように葛藤の末、一向宗側につく家臣も多かったのかもしれませんが、足をケガしたと言って離脱した本多正信ように、確信犯といいますか、堂々と敵側の軍師にまでなっているのには驚いてしまいますよね。

しかも、そこには罪悪感のかけらもなく、何か固い信念を持っているようにさえ感じました。

 

松山ケンイチさん…他局で演じている刑事役ではめちゃくちゃいい人なのに…、ギャップすごい。

なんて感心しながら拝聴しています。

 

家康はかなり苦境に立たされて、辛い展開であるに関わらず、なんだか軽いノリで楽しめてしまうのは、ちょこちょこと小ネタが挟まれているからで、

それは服部半蔵だったり、平八郎だったり、家康本人だったり…。

そのような部分は前作の鎌倉殿に通じるものがあり、暗い気分になり過ぎず楽しめます。

 

今はまだ、独り立ちできていない家康ですが、今後どのように天下人となっていくのか、

今後はその変化も楽しめそうですね。

 

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