この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第36話(2023年9月24日放送)のあらすじをわかりやすく解説します。
ネタバレを含みますのでご注意くださいね。
どうする家康|第36話のネタバレとあらすじ
どうする家康第35話では、上洛し、秀康に忠誠を誓うとともに、石田三成との出会いもありましたね。
今回の第36話では、元忠、忠勝、真田家とのいざこざ展開が描かれそうです。
偽りの笑顔
於愛は自分の日記を読み返しながら、過去を思い起こしていました。
「殿は…、お慕いするお方ではない。」
於愛には、前の夫を戦で亡くすというつらい過去がありました。
夫が亡くなったときは、自殺しようと思ったほど。
笑えなくなった於愛ですが、徳川家ではたらくことになり、お葉に言われるのです。
「嘘でも笑っていなされ」
その言いつけを守っていた於愛は、瀬名と信康が亡くなったときの家康を思い出します。
傷つく家康を目の当たりにした於愛は、家康が笑える日がくるまで、偽りでも笑っていようと、心に決めたのでした。
そんな於愛は、たびたび胸の痛みに悩まされることがありました。
本多忠勝の娘・稲
さて、真田昌幸から、沼田の土地を渡す条件として、徳川の姫を要求された家康。
そのころ、年頃の娘がいなかった家康は、本多忠勝の娘・稲を養女として、真田の嫁に出すという方法を画策します。
しかし、忠勝も稲も父娘で猛反対し、本多正信も大久保忠世も、どうしたものかと手をこまねいていたのです。
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元忠の秘密
そんな中、家康が鳥居元忠に探すように命じていた武田の女を、実は鳥居元忠が匿っていたことが判明します。
元忠を説得するために、忠勝が向かいますが、抵抗する元忠と一触即発の危機に…。
そこに、於愛の方が仲介に入ります。
元忠に話を聞いたところ、元忠と女について意外な事実が明らかになるのでした。
家康が探していた女とは、千代のことでした。
「こいつは、わしを慕っておると言ってくれたんじゃ」
元忠は弁明します。
於愛は、去ろうとする千代を引き留め、殿の裁定を待つようにと伝えました。
家康が戻り事情を知ると、元忠に「なぜ妻にしたいと素直に言わなかったのか?」と尋ねます。
続けて、千代に元忠の妻になるようにと命じます。
「幸せになることは、生き残った者の務めであるとわしは思う」
しかし忠勝は納得しません。
「千代がもし、真田のスパイだとしたら…」と心配しているのです。
すると、ずっと話をきいていた稲が口を開きました。
「父上、ならば私が真田に入り込んで真田を操ればようございます。真田家、我が戦場として申し分なし!」
こうして稲は真田に嫁ぐことを了承したのでした。
於愛の笑顔
部屋に落ち着き、元忠の件について助言をしてくれた於愛に礼を言う家康。
於愛は、お礼をいうのは自分の方だと言って、家康の前に座ります。
そして、瀬名と信康のことを話して欲しいとお願いしました。
「ずっと願っておりました。いつか殿がお二人のことを笑顔で語られる日がくることを」
家康は、瀬名と信康との思い出を面白おかしく語り始めたのでした。
於愛も心から笑います。
この後、まもなく於愛は亡くなりました。
その葬儀には多くの人たちが駆けつけ、祈りをささげました。
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北条の説得
さて、かねてより家康は小平太を使者に送り、北条に上洛するようにと説得していましたが、ようやく氏政が、我が弟・氏規(うじのり)を遣わすと、重い腰をあげます。
家康は、お葉との子である督姫を北条氏直の妻に出していたので、なんとしても戦は避けたかったのです。
小平太は、北条氏政に伝えます。
「これにて北条は守られましょう。」
ところが、家康が秀吉に報告にいくと、秀吉は納得しませんでした。
さらにせっかくまとまりかけた沼田の土地も、真田にも分けてやれなどと命令します。
「我が裁定に不服なら、滅ぼすまで」
秀吉は最初から北条と戦をするつもりでいたのでした。
秀吉は周りの者からの意見を聞くことはなくなり、思いのままに政をしていたのです。
そんな秀吉を、弟の秀長も心配していました。
秀吉の側室・茶々
戸惑っている家康はさらに衝撃を受けます。
秀吉の側室になった茶々と対面したのです。
お市にそっくりの茶々を見て、家康は唖然とするのでした。
第37話に続きます。
2023大河ドラマ|どうする家康のネタバレとあらすじ全話まとめ!
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どうする家康|第36話の解説と感想
元忠が匿っていたという武田の女。
こちらは、第36話の予告映像にも出ていた千代(古川琴音さん)でしたね。
「於愛日記」と題して、於愛にスポットがあてられたどうする家康第36話でしたが、元忠と千代の展開には元ネタがありました。
馬場信春の娘
鳥居元忠の妻に関しては次のようなエピソードがあります。
武田討伐の際、家康は武田重臣・馬場信春の娘を見つけるように鳥居元忠に命じていました。
元忠は、命令通りに娘を探し出したまでは良いのですが、家康に差し出さずに、自分の側室にしてしまっていたのです。
今回、この「馬場信春の娘」を千代にアレンジしたのですね。
千代は、武田家滅亡の際に真田家に引き取られたとの伝えもありましたから、稲の輿入れ騒動も一気に片付いて、よくできてるなぁと思いました。
於愛の笑顔
笑顔の素敵な於愛でしたが、その裏には、悲しく、美しい決意が隠れていました。
瀬名の言ったとおり、於愛の大らかさが、家康を救った部分も多かったと思います。
史実をのぞいてみますと、実は於愛の方は、家康の側室となる前は、前の夫を戦で亡くし、未亡人となってふたりの子どもを育てていた苦労人でもありました。
そして、於愛の方は天正17年、38歳のときに亡くなっています。
どうする家康36話において、於愛の最期は「ナレ死」となりましたが、そのナレーションでは於愛のことを「西郷殿」と呼びましたね。
於愛は正室扱いとした「どうする家康」。
於愛の退場は寂しいですが、なんだか、温かい気持ちになりました。
さて、最後のサプライズは、茶々(北川景子)の登場。
といっても、オープニングでネタバレされてたわけですが。
オープニングも、あまり真面目に観ない方がよいのかも…?
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