この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第21話(2023年6月4日放送予定)のあらすじを解説します。
ネタバレを含みますのでご注意くださいね。
どうする家康|第21話のネタバレとあらすじ
どうする家康第20話では、信康の家臣・大岡弥四郎が、岡崎のクーデターを計画、それに気が付いた信康らが、裏をかいて阻止しましたね。
第21話では、瀬名がクーデターの黒幕・謎の巫女千代と対峙します。
瀬名と千代
瀬名が、武田勝頼と大岡弥四郎を結び付けた人物を調べて会おうとしたところに、謎の巫女・千代が現れます。
「徳川はもはや風前の灯火であり、織田信長も助けてはくれない、岡崎は岡崎で生きていくしかない」
千代が瀬名に伝えます。
さらに、武田は、瀬名を勝頼の嫁として受け入れるというのです。
瀬名が千代のことについて尋ねると、千代の夫はすでに戦で死亡しており子供もおらず、千代は忍びとして生きているとのこと。
瀬名はそんな千代に、「またおいでください」と声をかけるのでした。
長篠城の戦い
天正3年(1575年)5月、長篠城は勝頼の武田軍に取り囲まれ、兵量攻めにより弱っています。
長篠城城主・奥平信昌は、2年ほど前に武田から離反した人物。長篠城の兵の1人が川を泳いで家康に助けを求めに行きます。
勝頼は、それに気づいていましたが、そのことを利用して次の作戦を考えているようです。
長篠城から助けを求めに出た兵は、岡崎城にたどり着きます。
家康は知らせを聞き、長篠を助けようと、信長に援軍を頼みます。
しかし、信長がよこしたのは水野信元と佐久間信盛。
しかも、家康自身で何とかしろ、という伝言でした。
家康は強気に、
応援をよこさないのなら、信長とは手を切り、武田と組む、
いう旨の伝えを出すと、その2日後、大勢の織田軍がやってきました。
信長は、家康に膝をついて謝り、信康とも対面、瀬名と五徳にも言葉をかけます。
信長は、家康と信康を上座に、軍議を開かせました。
信長に作戦について意見を求めても、信長は黙ったまま。
羽柴秀吉が、この戦は徳川の戦、ならば、徳川様がお指図くださいと返すのでした。
そこで、本多忠勝が意見すると、秀吉が忠勝の提案を絶賛し高く評価するという始末。
織田軍の殊勝な態度に家康たちは嫌な予感がしていました。
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亀の縁談計画
瀬名が家康に、娘・亀の縁談について尋ねると、家康は亀と奥平信昌との縁談が信長によって計画されていることを打ち明けます。
この縁談は、信長が奥平をつなぎ留めておくための計画だったのです。
家康も、亀を奥平に嫁がせるのには抵抗がありました。
食事の時間となり、縁談の計画中止についてなかなか言い出せない家康に代わり、信康が信長に切り出します。
そうすると、信長は勝手なことを計画してすまなかったと言い、秀吉に合図を送ります。
秀吉が家康に伝えます。
この度、上様は徳川様との仲について考え直されましてな。清州以来の盟約をおしめえにすることにしました。
信長の家臣にならないのなら、盟約も破棄、五徳も連れてここを引き揚げるというのです。
それは、信長の家臣にならないのなら敵とみなすという意味でした。
家康は身勝手な取り決めだと反論し、ふたりは口論に。
信長が帰ろうとしたところで、奥平の使者が飛び出してきます。
「鳥居強右衛門でごぜーます!」
信長の前に伏して、援軍を送って欲しいと訴える強右衛門。
そんな強右衛門を信長は切り捨てようとします。
そして信長にすがりつこうとした強右衛門を信長の家来たちが引き離そうと刀に手をかけたとき、
慌てた亀が信長を追いかけ、訴えました。
亀は喜んで奥平様のもとに参ります!
信長は
「怒ってはいない、ほんの余興で、もちろん長篠も助ける」
と余裕の態度です。
強右衛門は喜び、急ぎ長篠に引き返します。
亀のおかげで大事には至らなかった家康でした。
武田の罠
さて、吉報を早く伝えようと長篠に戻る強右衛門ですが、直前で武田軍の兵に捕まってしまいます。
長篠城主に「徳川が長篠を見捨てた」と嘘の情報を伝えることを条件に、武田軍で召し抱えるという武田の提案に強右衛門は心が揺れます。
そして、長篠城に戻り、勝頼に言われたとおり、家康は助けに来ないと伝えた強右衛門。
武田軍に引き返し、お金をもらったところで、「喜んで奥平に嫁ぐ」と言い、自分にも新設にしてくれた亀姫のこと思い出します。
強右衛門は再び引き返し、長篠城に向かって
嘘じゃー!殿!徳川様はすぐにやってくるぞ!織田様の大軍勢と一緒じゃ。
皆の衆、もうちっとの辛抱じゃ。持ちこたえろ、持ちこたえるんじゃ!
そのまま、捕らえられた強右衛門は、磔にされます。
殿~!徳川の姫君はな、うるわしい姫君さまじゃ!ようごぜえましたな!大事にしなされな!
そりゃもう、ほんっとに素晴らしい姫君様じゃ!殿~!
城の中から、何度も強右衛門の名を叫ぶ奥平信昌でした。
そのころ、軍議が開かれていた岡崎城の上座には、信長が座っていました。
第22話に続きます。
⇒ 奥平信昌の妻は亀姫!子孫は?前妻おふうはどうする家康に登場する?
2023大河ドラマ|どうする家康のネタバレとあらすじ全話まとめ!
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どうする家康|第21話の解説と感想
長篠・設楽原の戦いに突入。
この戦いについての基本情報は、「長篠の戦いをわかりやすく解説!」にまとめておりますが、
この第21話では、「鳥居強右衛門」に焦点が当てられました。
鳥居強右衛門
よもや陥落寸前となった長篠城。
このとき家康に援軍を求める密使を務めたのが鳥居強右衛門(とりいすねえもん)です。
彼は、長篠城主・奥平家の陪臣で年齢は36歳くらいと言われています。
鳥居強右衛門が家康のところに着いたときには、信長もすでに到着していました。
援軍を送ってもらえるという朗報を、早く味方に知らせようと飛んで引き返した強右衛門でしたが、武田軍に見つかり、命をおとします。
やがて、鳥居強右衛門の功績は語り継がれ、磔の姿は軍旗にも描かれています。
今では鳥居強右衛門にちなんだマラソンイベントも開かれているそうですよ。
また、白洲迅さん演じる長篠城主・奥平信昌も登場。
奥平氏はもとは武田方だったのですが、武田氏を裏切って家康側につきます。
さらに、家康の娘・亀姫の嫁ぎ先になるところで、重要な家臣です。
詳しくはこちらで
⇒「奥平信昌の妻は亀姫!子孫は?前妻おふうはどうする家康に登場する?」
第21話の感想
岡崎体育さん演じる鳥居強右衛門の奮闘と、亀姫の輿入れ問題が同時に進行されたどうする家康第21話。
若干強引な気もしましたが、クライマックスは亀姫はまだしも、まさか岡崎体育さんの演技にこれほど泣かされるとは思いませんでした。
途中までは、鳥居強右衛門も定番のコメディな感じできていたのに、當真あみさん演じる亀姫との心の通じ合い、そして奥平への忠臣と、見事に視聴者の心を惹きつけたなぁと。
もう一度見返したい回ですね。
一方で、家康と信長の駆け引きが行われており、よくよく考えればこれがこのドラマの本題だったとは思います。
- 単独で長篠の救援に赴いても勝算はない
- しかし、長篠を見捨てれば三河の国衆が徳川から離反することは必至
- 信長自身も戦いで忙しいので応じてもらえるかわからない
- 最悪、信長からの救援がなかったら、武田との和睦もあったかも?
といった感じでどうする?だったかもしれないですね。
一方の織田信長は、5月10日に家康が信長に使者を出して、5月14日には岡崎に着いています。
信長も、長篠城を守らなければ、家康との関係が崩壊すると重大に受け止めたのだと思います。
といっても、このドラマの信長は、ちょっと怖すぎますけどね。
来週は設楽原の戦いに突入。
こちらも楽しみですね。
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