この記事では、2023年の大河ドラマ「どうする家康」第13話(2023年4月2日放送)のあらすじをわかりやすく解説します。
ネタバレを含みますのでご注意くださいね。
どうする家康|第13話のネタバレとあらすじ
戦国大名としての今川家は終焉となった第12話。
家康は、氏真の願い出を受けて、氏真と妻の糸を北条家に渡します。
それを知った武田信玄は激怒、家康は信玄に詫びを入れることになりました。
家康の上洛
永禄13年の春、信長の力により新将軍となった足利義昭が上洛を命じたことにより、家康も京の都に上ることになります。
新将軍・足利義昭が、各地の大名や諸将に忠誠を誓わせるために命じたのです。
家康の家臣たちは、頼りない主君の大出世だとし、さらに都に同行することができるとあって大喜び。
そんな中、瀬名は深いため息をつくばかりです。
3年前に結婚した息子の松平信康(竹千代)と五徳姫(信長の娘)が、喧嘩ばかりしていることに気をもんでいたのでした。
夫婦とはいえ、まだ10代の2人が喧嘩する原因は「まんじゅう」…。
五徳姫は事あるごとに父・信長に言いつけると、弱みに付け込んできます。
家康が京の都でコンフェイト(今の金平糖、砂糖菓子)と呼ばれる南蛮菓子を買ってくるのを条件に仲直りをするふたりです。
浅井長政との出会い
京の都に上洛した家康一行は、京都奉行の木下藤吉郎秀吉、将軍・義昭の家臣である明智光秀、その他の武士・公家に挨拶回りで大忙し。
そんな中、家康に京の水が合わなかったのか、三日目に腹痛をおこして寝込みます。
それでもあと1人だけと忠次が茶屋四郎次郎という人物を連れてきたのでした。
茶屋四郎次郎は、三河出身の商人。
「私に用意できないものはない」と豪語するほどの自信家。
そこで家康は、息子夫婦に約束をした4人分のコンフェイトを用意するように頼みました。
ですが、このコンフェイトなる南蛮菓子は、1粒に山城1つか2つ分のお金がかかるとのこと。
それでも茶屋四郎次郎は、何とか手に入れると家康に約束します。
そして、家臣たちを市中で出歩かせないように忠告しましたが、時すでに遅し…。
信長が、都の風紀を乱したものを一切許さないとのことで、万が一にも揉め事を起こしたら…と家康は不安になります。
家康が、宿から出るなと命じたときには、すでに本多忠勝が他の武士と喧嘩しているではありませんか。
その武士とは、浅井長政の家中の者です。
長政は、信長が気に入っている大名の1人で、妹のお市を嫁に出したほどの人物。
「揉め事を起こしたことを信長に知られたら…」と不安になっている家康の所に、さっそく信長からの呼び出しが。
家康は恐縮して、「申し訳ございませぬ!」と、ひれ伏して謝りますが、信長の脇に控えていた光秀が家康に言います。
「事の次第によっては、科人(とがにん)の首を献上していただくことになろうかと。そのご家臣の名は?」
と聞いてきたのです。
そこに信長に呼ばれていた長政が現れました。
「喧嘩ではなく、戦場における戦い方の指南をしてもらった」と、家康をかばいます。
それを聞いた信長は、「それならそれでよい。」と一言で落着。
その日、長政と家康、信長の3人で酒を酌み交わしたのでした。
スポンサーリンク
信長の天命
表情を変えることなく酒を飲んでいた信長が、飾っていた地球儀を手に取ります。
家康は、この世が毬のように丸い形をしていたことも知りませんでした。
さらに、その中にある小さい島が日ノ本と知り驚きます。
信長は地球儀を見ながら、「天皇のもと、武家が世を治め、将軍がその武家を束ねていくのが日ノ本の本来の姿だ」と説きます。
将軍の手足となり、この乱れた世の中を「あり姿」に戻すのが自分の天命であるとし、力を貸せと、長政と家康に伝えるのでした。
その帰り、家康は長政に、家臣の件で助けてくれたことのお礼を言います。
実は、長政は、妻・お市からも穏便に済ませてほしいと頼まれていたのです。
「一度でいいから腹を割って、徳川殿と語り合いたかった」と言う長政のことを、家康は、堂々たる武将で、いい夫でもあるようだと感心します。
数日後、お市が娘・茶々を連れ、家康を訪ねてきます。お市に似てかわいい姫です。
つかの間の再会でしたが、幸せそうなお市の姿を見た家康は安堵したのでした。
将軍に失望する家康
信長から立派な将軍だと聞いていた、足利義昭との謁見を終えた家康。
どういうことだ?と家臣ともども落胆します。
なんと二日酔いで現れた上に、家康の事を、官位を金で買う田舎者とまでさげすみます。
挙句の果ては、史郎次郎が苦労して手に入れた金平糖を全部召し上がってしまったのです。
茫然自失状態の家康一行は、一刻も早く三河に帰ることに。
挨拶のため、信長の屋敷を訪れました。
しかし、信長は、上洛を拒否した越前の朝倉義景を討つために出陣すると言い、三河にはまだ帰れないと家康に伝えます。
「俺と将軍家に従わぬものは、すべて滅ぼす。天下を一統する。」
信長の全国制覇、日本を1つにするという野望を聞いた家康は言葉を失うのでした。
第14話に続きます。
2023大河ドラマ|どうする家康のネタバレとあらすじ全話まとめ!
スポンサーリンク
どうする家康|第13話の解説と感想
信長は諸国の大名たちに上洛命令を出すところからスタートしたどうする家康第13話。
13話では家康の嫡男信康、五徳姫が登場。
そして浅井長政との出会いも描かれます。姉川の戦いの序章といったところでしょうか。
信康と五徳姫
ここでは、いつも喧嘩をしている信康と五徳姫について復習しておきます。
家康の嫡男・竹千代(信康)が誕生したのは1559年。そして信長の長女・亀姫(五徳姫)が生まれたのが1560年と、同年代のふたり。
1563年に家康と五徳姫は婚約を結んでいます。タイミング的には家康と信長が清州同盟を結んだ翌年です。
ふたりは幼児期に結婚することを決められ、そして1567年、わずか8歳の頃に結婚します。
ふたりの関係は、血縁上でも重要な徳川家と織田家のつながりだったのですね。
どうする家康でも描かれるように、通説でも信康と五徳姫は不仲で喧嘩が絶えなかったと言われています。
五徳姫は信康の娘2人を産んでいましたが、男の子を欲しがった築山殿が側室を複数用意したこともあり、嫁姑関係も悪化。
その積もり積もった憤りを、信康の不行跡12か条として、父・信長に送っています。
これが、のちにドラマでも描かれるであろう「信康事件」に発展する内容を含んでいたのですね。
ふたりの関係、仲が「どうする家康」では、どのように描かれるのかとても興味深いところです。
13話感想
家康の上洛とコンフェイト騒動がコミカルに描かれた第13話。
信康と五徳姫の子ども夫婦が思った以上に子どもで微笑ましく思ってしまいました。
大人になったこの夫婦がどうなるのか今から楽しみです。
さて今回、明智光秀と足利将軍、浅井長政が初登場しましたね。
浅井長政は予想通りのキャラといった感じでしたが、明智光秀と足利将軍のキャラにはちょっと驚いてしまいましたね。
過去の大河ドラマ「麒麟がくる」の光秀や足利義昭とはあまりに違ったので。
この光秀に信長が討たれるのかと思うと、戸惑いを感じてしまいます。
さて、今日でお市の方との再会を果たした家康。
苦労して手に入れたコンフェイトをお市に分け、それを光秀に見られ、結果的に全部を失うことになるというのが、いかにも家康っぽかったのですが。
清々しいお市は健在でしたね。
そこでお市がコンフェイトを譲った侍女・阿月(あづき)。
何やら印象的でしたが、予告編を見て納得。
次回は、金ヶ崎で窮地に追い込まれる家康たちが描かれると思いますが、阿月が奔走するようですね。
個人的に好きなキャラでもある浅井長政の動きも気になります。
こちらもCHECK