2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第7話。
今回は、蔦屋重三郎が『吉原細見』の板元を目指し、江戸の出版業界で奮闘する姿が描かれそう。重三郎の挑戦には、地本問屋との駆け引きや、松葉屋の花の井による名跡襲名といった見どころも詰まっています。
この記事では、第7話のあらすじをご紹介します。ネタバレを含む点にご注意ください。
べらぼう|第7話のネタバレとあらすじ
地本問屋への挑戦!重三郎の宣言
重三郎は、江戸市中で中心的な存在を持つ地本問屋「鶴屋」を訪ねました。この日は西村屋をはじめとする地本問屋たちが集まり、会合が開かれていました。
重三郎は、これから鱗形屋に代わって板元となり、新しい『吉原細見』を作りたいと提案します。
しかし、地本問屋たちは「倍売れる」という重三郎の言葉に懐疑的。
鶴屋の答えは、「本当に倍売れる『吉原細見』ができたら仲間に迎える」というものでした。
この話を吉原の親父たちに報告すると、彼らは大喜び。吉原が自前の地本問屋を持てば、摺り物や入銀本を自由に江戸市中に広められるからです。重三郎は早速、新しい『吉原細見』を倍売るための方法を考えます。
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より安く、より良い『吉原細見』を目指して
まず重三郎が考えたのは、制作費を節約して一冊の売り値を半値にすること。これにより、倍の数を本屋に仕入れてもらう作戦です。ただ安くするだけでなく、内容も充実させる必要があります。
重三郎は、次郎兵衛と蕎麦屋の半次郎に協力を依頼し、江戸の男たちがどんな『吉原細見』を求めているのかを調べました。その結果、大見世の女郎だけでなく、庶民でも揚代が払える女郎の情報も載せてほしいという声が多く寄せられます。
また、以前平賀源内と炭売りをしていた小田新之助からは、「薄くて持ち運びやすい本にしてほしい」というアドバイスをもらいます。重三郎はこの意見が正しいと確信し、新之助に協力を依頼しました。
新之助の協力を得て、薄いながらも情報量豊富な『吉原細見』を作るため、割り付けの見直し作業が始まります。内容の充実に加え、重三郎の『吉原細見』は進化を遂げていったのです。
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西村屋の対抗策と重三郎の決意
そんな中、西村屋も新たな『吉原細見』を作る計画を立て、浅草の板元・小泉忠五郎と手を組むことが明らかになります。西村屋は、重三郎に「吉原細見作りを諦めて自分の『改』を務めてはどうか」と提案しますが、重三郎はこれを拒否。
さらに、吉原の親父たちは「西村屋の『吉原細見』を仕入れないと、女郎屋の女郎が西村屋の評判の錦絵シリーズ『雛形若菜』に載せてもらえない」と脅されていました。これに対して重三郎は、「吉原の女郎たちが江戸一番の女だと誇れるような本を作りたい」と熱い思いを語り、親父たちに協力を求めました。
名跡襲名で『吉原細見』が完成
駿河屋での一件は、松葉屋の主人を通じて花の井と女将いねにも伝わります。重三郎のために自分たちにできることを模索した花の井は、「瀬川」の名を継ぐことを決意。名跡襲名の話題は『吉原細見』の売上を伸ばす絶好の機会だったのです。
こうして完成した新しい『吉原細見』は、薄くて持ち運びやすく、従来の半値。しかも、すべての女郎屋が掲載され、瀬川襲名の情報も盛り込まれています。一方の西村屋の『吉原細見』は内容が見劣りし、地本問屋たちは争うように重三郎の本を仕入れました。
重三郎の努力と工夫が実を結び、吉原だけでなく江戸全体に新しい風を吹き込んだのです。
2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ
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べらぼう第7話の見どころ解説
第7話では、蔦屋重三郎が『吉原細見』をめぐる出版競争に挑む姿が描かれます。今回のキーパーソンは、ついに登場する地本問屋の実力者・鶴屋喜右衛門。吉原の未来を賭けた重三郎の挑戦は、簡単に進むわけがありません。出版業界を仕切る「鶴屋」が、そう簡単に新参者を受け入れるはずもなく…。江戸の出版界のリアルな駆け引きが展開される注目の回です!
「倍売れる吉原細見を作る!」重三郎の大胆宣言
「倍売れる吉原細見を作る!」と豪語した重三郎。しかし、そのためには出版の流通を牛耳る地本問屋の仲間入りを果たさなければなりません。そこで訪れたのが、江戸の出版界で絶大な影響力を持つ「鶴屋」でした。
とはいえ、「そんなに簡単に入れると思うなよ?」とばかりに、鶴屋喜右衛門をはじめとする地本問屋たちは重三郎を冷たくあしらいます。ここで重三郎が打ち出したのが、「価格を半額にして、より多く売る」という戦略。果たして、この奇策が通じるのか?地本問屋たちを納得させることができるのか?ワクワクする展開が待っています!
新たなライバル・鶴屋喜右衛門の登場!重三郎をどう試す?
第7話の注目ポイントは、地本問屋「鶴屋」の主・鶴屋喜右衛門!
江戸の出版業界では、地本問屋が流通を完全に掌握していました。その中でも「鶴屋」は、出版の成否を左右するほどの力を持つ実力者。
そんな鶴屋が、重三郎の「倍売れる吉原細見」計画にどんな判断を下すのか。彼がどういう人物なのかはまだ明かされていませんが、出版業界を牛耳る者として、ただの頑固な門番ではないはず。 商売人ならではの冷徹さと計算高さを持ちつつ、江戸の出版文化を支える者としての矜持も感じさせるキャラクターになりそうです。
風間俊介さんが演じる鶴屋喜右衛門がどんな表情を見せ、どんな台詞を投げかけるのか。重三郎との言葉の駆け引きにも期待が高まりますね。
松葉屋の花の井が「瀬川」襲名!?涙の決意も見逃せない!
今回もう一つの見どころは、松葉屋の花の井が「瀬川」の名を継ぐことを決意するシーン。吉原細見の販売促進のため、という表向きの理由があるものの、そこには重三郎への想いや、吉原の未来への願いも込められているはず。
「吉原の名を、私が守る。」
そんな覚悟が伝わるシーンになりそうで、胸が熱くなります。
重三郎は勝てるのか?西村屋との対決も佳境に!
重三郎が吉原細見を広めようとする一方で、強敵・西村屋も負けてはいません。地本問屋のルールを逆手に取り、「西村屋の吉原細見を仕入れなければ、女郎屋の女郎を錦絵に載せない」という圧力をかけてきます。
これに対し、重三郎はどう戦うのか?ただの情熱では勝てない世界で、どんな策を繰り出すのか?商売のリアルな駆け引きと、人々の思いが交錯する、見応えたっぷりの展開になりそうです!
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重三郎は、本当に倍売れる吉原細見を作れるのか?
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地本問屋の壁を突破できるのか?
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鶴屋喜右衛門は、重三郎を認めるのか?
出版バトルの緊迫感、キャラクター同士の駆け引き、そして江戸文化の躍動感が詰まった第7話になりそう。楽しみですね。
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