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べらぼう|最終回(第48話)のネタバレとあらすじ「蔦重栄華乃夢噺」

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第48話。いよいよ最終回。

出版や人材育成に情熱を注ぐ重三郎。国学者・本居宣長の書物を世に広め、十返舎一九や曲亭馬琴といった次代の才能を支え続けます。そんな日々の中、重三郎に襲い掛かるのは…。

この記事では、べらぼう第48話のあらすじをご紹介します。ネタバレを含む点にご注意ください。

⇒ これまでの「べらぼう」あらすじとネタバレ全話まとめ

 

べらぼう|第48話のネタバレとあらすじ

写楽騒動の幕引き

写楽絵が江戸じゅうを賑わせた大企画は、寛政七年の正月で一区切りとなりました。重三郎は、写楽づくりに関わった絵師や戯作者たちを集め、店でささやかな慰労会を開きます。

重政、政演、歌麿、一九、春朗、喜三二、大田南畝…。

顔をそろえた面々は、まるで“写楽という怪物”を皆で作り上げた戦友のようでした。

「写楽は誰だ」という噂話も続き、谷文晁、加藤千蔭、さらには松平定信の名まで飛び交います。歌麿も「皆が写楽でいいじゃねぇか」と笑い、座敷はいつしか次の企みに向けた大喜利大会に。

夜が深まるころ、歌麿はていに静かに礼を告げました。

写楽の中に皆が溶けていて、鬼の子も仲間入りしていいんだって言われた気がする」と。

ていはその言葉を胸に、去りゆく背へそっと手を合わせます。

 

新しい学問への挑戦と、伊勢への旅

翌朝、二日酔いで目覚めた重三郎は、仲間たちの近況を聞いて喜びます。政美は津山藩のお抱え絵師に、政演の煙草入れは大流行。南畝の学問吟味も順調とのこと。

そんな折、ていが一冊の本を差し出します。『玉くしげ』。本居宣長が和学の考えを説いた書でした。

「この人はなんで捕まらねぇんだ」と重三郎が騒ぎ、地本問屋は慌てます。

やがて重三郎の胸に火がつき、ついに伊勢松坂の宣長を訪ねることに。片道十五日の旅路です。

宣長は穏やかながらも鋭い目をした老人で、「江戸で広めたら学問が潰れる」と渋ります。しかし重三郎は、和学の大らかな精神、日本の“もののあはれ”を江戸に届けたいと熱弁。定信の文も示し、宣長の心を丁寧に揺さぶります。

この説得がのちの大ヒットへとつながりました。

 

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吉原の危機と新しい“町のかたち”

伊勢から戻ると、長谷川平蔵から呼び出しがありました。宿場町で対面したのは、かつて別れた初恋の花魁が、駕籠屋の女将として働く姿。重三郎の胸に広がったのは切なさではなく、安堵でした。

平蔵から岡場所へ大手入れが入ると聞かされた重三郎は、急ぎ吉原へ。大文字屋、市兵衛、丁子屋、りつ、ふじ……皆が今後に不安を抱えています。

そこで重三郎が提案したのが「町の定書」。

商いのしきたりを明文化し、お上の許可を得ることで吉原の流儀を守る策でした。女郎の扱いも定めれば、岡場所の乱暴さとも一線を引けます。親父衆は腹を決め、八十一条にも及ぶ『新吉原町定書』が完成。

この策の糸口を与えた平蔵は、その後静かに生涯を閉じました。

 

笑いに包まれた最期

寛政八年。

店は馬琴の読本や宣長本で大賑わい。そんな折、重三郎は脚気で倒れます

ていは青ざめますが、重三郎は「横になりながら本は作れる」と譲らず、厳しい条件付きで江戸での療養が認められました。

仲間を集めた重三郎は、「死の間際まで本を作ったと言われたい」と願いを告げます。

政演には諸国巡りの黄表紙、一九には誰でも笑える物語、南畝には日の本中から集める狂歌集、春朗には音を描く絵、喜三二には黄表紙の手直し、飯盛には「二十四孝」。

皆が重三郎のために筆を走らせました。

一方、店先では重三郎自身が“病の芝居”まで打ちながら本を売りまくり、ていは呆れ顔。

やがて、お稲荷さんが「午の刻に迎えに来る」と告げたと重三郎が言い出し、みの吉は必死で知らせを走らせます。

午の刻が近づくと、次郎兵衛、歌麿、政演、重政、南畝、喜三二、吉原の面々まで部屋へなだれ込みました。

昼九つの鐘が鳴る瞬間、重三郎はかすかに笑い、「ありがた山で……」と静かに息を引き取ります。

涙に沈む部屋の中で、南畝が言いました。

呼び戻すぞ。屁だ、俺たちは

そこから始まる“屁踊り”。

戯作者も絵師も、ていも笑い泣きしながら踊り、部屋は最後まで重三郎らしい賑わいに包まれました。

そして――。

次郎兵衛の前で、静かだった重三郎がふいに目を開きます。

「拍子木……うるさくて聞こえねぇんだけど」

笑いと涙と、べらぼうな人生。

重三郎が歩んだ栄華の物語は、こうして温かな余韻を残しながら幕を閉じました。

 

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