2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第10話。
今回は、瀬川の最後の花魁道中が年の暮れに決まり、蔦屋重三郎が吉原の錦絵を将軍に献上しようと奔走する姿が描かれる予定です。
この記事では、第10話のあらすじをご紹介します。一部ストーリーの核心に触れる内容も含まれるため、ネタバレを含む点にご注意ください。
べらぼう｜第10話のネタバレとあらすじ
瀬川の最後の花魁道中が決定
年の暮れに、瀬川の最後の花魁道中が行われることが決まりました。
吉原の親たちは、この道中に合わせて花魁たちの錦絵の本を作るよう重三郎に依頼します。
「金はいくらかかってもかまわない」と意気込む吉原の親たちに対し、重三郎は少し沈んだ様子。瀬川との別れが近づいているからです。
それでも、世話になった瀬川に何か贈り物になるようなことをしたいと考えます。
一方で、重三郎が作った吉原細見『籠の花』は江戸市中で売られなくなり、吉原と地本問屋の対立が悪評となって広がっていました。
「このままでは吉原から人が離れてしまう」
と心配する重三郎に対し、須原屋は
「事態はそれほど悪くない」
と語ります。西村屋や鱗形屋が引き続き吉原細見や錦絵を作っているため、吉原の人気は保たれているというのです。そして、
「重三郎が吉原細見の改訂に徹すれば、関係も修復できるだろう」
と提案します。
吉原を江戸っ子の憧れの地に戻す夢
その夜、平賀源内が「自分のやりたいことを存分にやればいい」と重三郎に助言します。「吉原をどうしたい？」と問う源内に、重三郎は夢を語りました。
「吉原を昔のように江戸っ子の憧れの場所に戻したい。花魁は高嶺の花で、女郎たちも良い身請けや出会いに恵まれる場所にしたいんだ」
と。吉原を楽しいことでいっぱいの場所にし、瀬川を喜ばせたいという願いです。
その言葉を聞いた源内は、
「いいじゃねぇか。吉原をみんなが仰ぎ見る場所に変えようぜ。まるで千代田のお城みてぇにな」
と背中を押します。
この言葉で重三郎は、吉原の錦絵を将軍に献上する計画を思いつきました。将軍への献上が噂になるだけで、吉原の格がぐっと上がると考えたのです。
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豪華な錦絵本の完成と将軍への献上
計画を実現するため、重三郎は吉原の親たちに協力を求めました。費用として百両の入銀が必要と伝えたところ、駿河屋市右衛門が「貸し付けなら半分出そう」と応じます。
重三郎はその条件を受け入れ、百両を調達しました。
そして、絵師として北尾重政と勝川春章に依頼。
花魁たちの日常の様子を伝えるため、二人を松葉屋に招き、花魁たちの暮らしぶりを見せました。こうして完成した豪華な錦絵本を持ち、重三郎は源内や駿河屋とともに田沼意次を訪ねます。
意次に「名跡・瀬川の襲名を祝い、吉原の格を上げたい」と伝えると、意次は快く将軍への献上を約束しました。
その後、徳川家治に錦絵本が献上されますが、意次は新たな問題に直面します。
田安家の賢丸が白河松平藩に養子に入り、その妹・種姫を将軍家に養子として迎える計画が進んでいたのです。
家治は、将来家基と種姫を婚姻させるつもりだと明かしました。これにより、賢丸が次の将軍の義理の兄となる可能性が高まります。
この知らせに意次は大きな衝撃を受けます。
瀬川との別れと夢への決意
落籍の日、重三郎は完成した錦絵本を瀬川に手渡しました。その本には、瀬川が本を読む姿が描かれています。重三郎は
「吉原を楽しい場所にしたい。売られてきた女郎たちがいい思い出を持って大門を出られる場所に」
と語ります。それは瀬川とともに見てきた夢だと続けました。
「俺と花魁をつなぐもんはこれしかねぇ。俺ぁその夢を見続けるよ」と言う重三郎に、瀬川は一筋の涙を流し「べらぼうだねぇ」と答えます。
その後、瀬川は豪華な花魁道中を経て、大門の外で待つ鳥山検校のもとへ嫁いでいったのでした。
2025年大河ドラマ｜べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ
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べらぼう第10話の見どころ解説
べらぼう第10話の注目ポイントは、なんといっても 重三郎の夢が大きく動き出す瞬間 でしょう。
吉原の錦絵を 将軍に献上する という前代未聞の計画は、ただの商売ではなく、 吉原の誇りと未来をかけた一大プロジェクト。そこに絡むのは、 奇才・平賀源内、そして 幕府の実力者・田沼意次。江戸の文化と政治が交錯し、 歴史ファンにはたまらない緊張感あふれる展開 になりそうです。
そして、もう一つの大きな見どころは、 瀬川の最後の花魁道中。
きらびやかな衣装、雅やかな振る舞い、江戸の粋を詰め込んだ豪華絢爛な花魁道中が繰り広げられます。しかし、その裏には 瀬川と重三郎の切ない別れ が待っている…。二人が交わす最後の言葉、その表情のひとつひとつに注目です。
今回のタイトル 「『青楼美人』の見る夢は」 にも注目したいところ。
蔦屋重三郎は、北尾重政と勝川春章に依頼し『青楼美人合姿鏡』（せいろうびじんあいすがたかがみ）という豪華錦絵本を制作します。これは、江戸時代に作られた錦絵の本で、吉原遊郭で働く花魁（おいらん）や遊女たちの日常や美しい姿を描いた作品です。当時の遊女たちの華やかな衣装や仕草が細かく表現されています。
この本は、ただの美しい絵だけでなく、遊郭の文化や風俗、そこに生きた人々の姿を知ることができる貴重な資料。吉原の生活をリアルに伝える内容は、江戸時代の人々にも人気があり、現代でもその文化的な価値が注目されています。
吉原で生きる女たちは、何を夢見ていたのか？ 華やかな表舞台の裏にある彼女たちの願いと、避けられぬ運命。瀬川が見た夢、そして重三郎が追い求める夢——それが交差する第10話は、 まさに見どころ満載！
さらに、田安家の種姫や賢丸の動きが絡むことで、 吉原の未来を超えて、幕府の権力争いにまで発展。
将軍家の思惑、重三郎の挑戦、そして瀬川の決断——
それぞれの「夢」が交錯する、目の離せない回になりそうですね！
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