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三浦庄司にスパイ疑惑!?内通者と呼ばれる理由とは?|べらぼう考察

三浦庄司にスパイ疑惑——?

『べらぼう』の物語が進む中で、「三浦庄司って内通者なのでは?」という声が視聴者のあいだでじわじわと広がっています。

控えめな立ち位置ながら、なぜか“知っていそうな人”として描かれる三浦庄司。その動きやセリフの裏に、何かあるのか…?

今回は、そんなスパイ説の根拠をドラマの展開から探りつつ、史実における三浦庄司の人物像にも触れながら、彼の本当の姿を考察していきます。

 

『べらぼう』で高まる三浦庄司のスパイ疑惑

べらぼう三浦庄司

最近のべらぼうの放送を受けて、「三浦庄司って、もしかして内通者なのでは…?」という声がじわじわと広がりつつあります。

田沼意次の側近として常に冷静に立ち回る庄司ですが、よく見ると、その言動には気になる点も。

特にべらぼう第28話以降、一部の視聴者の間で「スパイ疑惑」が囁かれはじめています。

 

忠義に厚い…はずの庄司に忍び寄る影

これまで庄司は、田沼意次の片腕として誠実に振る舞ってきた印象でしたが、重三郎の動向を静かに見守るその視線や、含みのある表情が印象に残った方も多いのではないでしょうか。

とくにべらぼう第28話では、重三郎が「仇を討つ」と口にした場面で、それを庄司が聞いていた可能性がある描写があり、「あの場面、庄司が聞いていたとしたら…?」という疑問が浮かびました。

 

SNSでも広がる「内通者説」

SNS上でも、

  • 「三浦庄司がスパイなんじゃ…」
  • 「原田泰造さんの表情が何か含んでそう」

といった投稿が少しずつ見られるようになってきました。

あくまで現段階では“疑惑”の域を出ない話です。が、脚本上の伏線や演出の細やかさを読み取ろうとする視聴者にとって、庄司の存在は見過ごせないものになっているようです。

 

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なぜ三浦庄司がスパイと疑われる?

三浦庄司に対して「スパイなのでは?」という声があがる背景には、物語の中で“三浦しか知りえない情報”があまりにも多いことがあります。

しかも、その情報が次々と漏洩し、他者の行動を誘導する形で使われている場面が続いているのです。視聴者の一部は、「これは偶然では済まされない」と感じ始めています。

 

佐野の家系図情報

たとえば、佐野政言が田沼家に預けた家系図を、田沼意次が「由緒など必要ない」と言って池に投げ捨てるシーンがありました。

この出来事はごく限られた人間しか知りませんが、後にこの“家系図を預かり、返されなかった”という話が第三者の口から語られます。

これは、三浦庄司が外部に漏らしたのでは?と疑われる一因です。

また、佐野家に由緒ある桜の木を、田沼家が自家のものとして寺に寄進したという件についても、三浦庄司だけが両家の事情を知る立場にありました。

この“桜”の件も後に誰かに知られており、庄司の関与が強く匂わされる流れとなっています。

 

蝦夷地を巡る密貿易情報

さらに疑念を深めるのが、蝦夷地を巡る一連の展開です。

ロシアとの密貿易を察知し、蝦夷地を松前藩から幕府の直轄地にしようとする田沼親子。

その過程で松前藩に間者を送り込むような動きが描かれますが、これも田沼親子と三浦庄司以外に知る者がいないはずの内容です。

加えて、三浦庄司が自ら「赤蝦夷風説考」を田沼に提示し、関心を引き出す場面もありました。つまり、情報のきっかけから展開、行動の促しまで、三浦庄司が一手に握っている構図が続いています。

しかも、松前藩の動きを田沼に密かに知らせていた煙草屋が火事に遭い、情報源だった松前藩士が命を落とすなど、情報に関わる人々が次々と姿を消していくのです。

 

三浦庄司の「丈右衛門」証言

極めつけは、佐野政言に田沼への疑いを抱かせた「丈右衛門」の証言です。

三浦庄司は、系図を預かって返さなかったという、限られた人物しか知らないはずの内容を語っていました。

もしこれが事実ならば、情報を流したのは三浦庄司以外に考えにくい、という見方もできます。

これら一連の動きは、庄司が明確に“スパイ”として行動している証拠ではありません。

しかし、三浦庄司の立場と振る舞いを見れば見るほど、意図的に情報を操作しているようにも見える。視聴者の間で「スパイ」という疑念がわくのも、こうした背景からでしょう。

 

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史実の三浦庄司とは?──田沼政権を支えた辣腕の用人

ドラマ『べらぼう』では、その含みある振る舞いから“スパイ説”まで囁かれる三浦庄司。

しかし、史実に残る三浦庄司の姿は、少し異なった印象を与えます。

備後国の庄屋の家に生まれ、江戸幕府の中枢にまで上り詰めた実務家としての三浦庄司。

その歩みから、人物像をあらためて見てみましょう。

 

三浦庄司の出世物語

三浦庄司は享保9年(1724年)、備後福山藩領(現在の広島県福山市)で庄屋を務める家に生まれました。

農政に明るく、勤勉で聡明な青年だったと伝えられています。

その能力を見込まれ、田沼意次の側近であった三浦五左衛門の養子となり、田沼家の用人として取り立てられました。

その後、庄司は田沼政権下で実務や人材登用、政策提案などに深く関わるようになります。

工藤平助の著書『赤蝦夷風説考』が田沼意次に届くきっかけとなったのも、平賀源内から紹介され、三浦庄司が意次に取り次いだためとされています。

この一件からも、三浦庄司が学者や知識人との橋渡しを担う柔軟な立場にあったことがうかがえます。

 

「裏口番」から「政務の門番」へ

表舞台に出ることは少なかった三浦庄司ですが、田沼意次が幕府内で権勢を強めていくにつれ、三浦庄司の存在感も増していきます。

意次に面会したい者の多くは、まず三浦庄司を通さねばならなかったとされ、まさに“政務の門番”のような役割を果たしていました。

松浦静山が著した随筆『甲子夜話』には、三浦庄司が陪臣の身でありながら大名たちと直接交渉し、必要に応じて面会の場を“裏口”から設けていたという記述もあります。

こうした描写からは、三浦庄司が単なる補佐役ではなく、田沼政権の重要な実務の担い手であったことが読み取れます。

 

最期は押し込めに…忠臣か、それとも曖昧な影か

天明6年(1786年)、将軍・徳川家治の死とともに田沼意次が失脚。

三浦庄司もその影響を大きく受けました。特に「御用金」と呼ばれる財政改革案が諸大名の反発を招いたことで、三浦庄司もその責任の一端を担わされるかたちとなり、相良藩への“押し込め”(蟄居)処分となったと伝えられています。

その後の詳しい足取りについては諸説ありますが、牢に入れられたとする説や、浪人として静かに余生を送ったという説もあります。

『甲子夜話』では、匿ってくれた老婆に蓄えた金銭を分け与えたという逸話が語られており、三浦庄司の人柄を物語る一幕として知られています。


三浦庄司は、地方出身ながら田沼意次の側近として政務を支え、文化・政策の両面において橋渡し役を果たしてきた人物です。

一方で、権力の中枢に深く関わったがゆえに、賄賂や情報操作といった負の側面と切り離せない立場にも置かれていました。

そのため“忠臣”として語られることもあれば、“陰の権力者”として疑われることもある──まさに、光と影をあわせ持つ複雑な人物像といえるでしょう。

 

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三浦庄司スパイ説は本当か?『べらぼう』の展開から読み解く

本当に三浦庄司がスパイなのか──。

今のところ決定的な証拠があるわけではなく、三浦庄司の行動や登場のタイミング、言葉の選び方など、“匂わせ”ともとれる描写が続いている状態です。

三浦庄司は“黒幕”なのか“操られた者”なのか

田沼意次のすぐそばに仕えながら、表にはほとんど出てこない庄司。

どこか冷静で、すべてを見通しているような雰囲気があります。(お茶目な一面もありますよね)

だからこそ、「実は田沼の命令で動いているのでは?」という見方が出てくる一方で、「むしろ、田沼の言いなりになっているだけだったのでは?」という声もあります。

表情ひとつで受け取られ方が変わる、そんな絶妙な描かれ方をしているからこそ、見ている私たちも揺さぶられてしまいますね。

二重スパイの可能性は?

一橋治済と田沼意次という対立する勢力の間で、庄司がどちらにも近い立場に見えるのも、疑惑が深まるポイントです。

「もしかして、両方に情報を流している?」という想像すらできてしまうくらい、演出はあえて“答えをぼかしている”印象があります。

でも、これもまた、ドラマの面白さのひとつ。確信が持てないからこそ、毎週の展開が気になってしまうのです。

三浦庄司の“べらぼう”な正体

三浦庄司が本当にスパイなのか、それともただの忠臣なのか――それは、まだ物語の中に答えが眠っています。

けれど、視聴者としては、できれば裏切り者であってほしくない、という気持ちもどこかにあるのではないでしょうか。

本当は誰よりも誠実に、誰にも言えない苦しみを抱えてきた人物なのかもしれません。そう思うと、「スパイ説」もすぐには信じたくない…そんな複雑な気持ちになってしまいますね。

結末がどう描かれるにせよ、三浦庄司という人物がドラマに深みと余韻をもたらしているのは間違いありません。

そして私たちは、彼の“べらぼう”な正体が、裏切りではなく、何か別の誠意だったと信じていたい――そう願いながら、物語の行方を見守っていきたいところですね。

 

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