2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」第47話のあらすじをネタバレありでご紹介します。
壱岐を襲撃した刀伊の者たちに対して、藤原隆家が奮闘する一方、朝廷内では対策を巡って緊張が高まります。道長や頼通、さらにはまひろといった主要人物たちの思惑が交錯し、物語は新たな展開を迎えます。
光る君へ|第47話のネタバレとあらすじ
異国の異国の海賊による侵攻「刀伊の入寇」に巻き込まれたまひろたち。大宰府から案内をしてくれていた周明に敵の矢が刺さります。
泣き叫ぶまひろを、乙丸が必死でその場から連れ去りました。
壱岐の危機と道長の悩み
藤原隆家は、刀伊(とい)の者が壱岐を襲撃したことを知り、朝廷に急いで報告の文を送りました。
それが内裏の藤原頼通(よりみち)のもとに届いたのは、4月17日のことです。その場にいた藤原行成は、頼通に「このことを道長にも伝えよう」としましたが、頼通はそれを止めました。
「父にはもう政(まつりごと)に関わってほしくない。心配をかけるべきではない」と、
そう告げたのです。
しかし翌日、藤原実資(さねすけ)が道長のもとを訪ね、壱岐の状況を伝えます。実は、隆家は実資にも手紙を送っていたのでした。道長は、気にかけていたまひろの身を案じ、「どうか生きていてくれ」と心の中で祈ります。
対策を巡る朝廷の迷い
実資は早急に海の守りを強化する必要があると考え、全国各地に警固の武士を派遣すべきだと陣定(じんのさだめ)で提案。
しかし、公卿たちはその重要さを理解せず、まともに取り合おうとしませんでした。頼通も
「今は様子を見よう」と、積極的な対策をとろうとしません。
4月20日になっても大宰府からは何の続報もなく、実資は危機感のない公卿たちにいら立ちを隠せませんでした。頼通にも怒りをぶつけますが、頼通は
「全国に警備を配備するには莫大な費用がかかる」
と言って、まるで耳を貸しません。これに道長も頼通を叱りつけますが、決定的な対策はなされませんでした。
大宰府の宿所でひとまず落ち着いたまひろを隆家が訪れます。
「哀しくとも苦しくとも人生は続いていくゆえ、しかたないな」という隆家に、まひろは答えます。
「周明と一緒に私も死んでおればよかったのです。」
まひろは、ただただ、泣き続けました。
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刀伊撃退と褒賞
4月26日、実資が隆家からの新しい手紙を持って道長を訪ねてきます。その内容には、敵を対馬(つしま)の先まで追い払ったことが記されていました。
これを聞いて道長は、ようやく胸をなでおろします。そして、隆家に返信するならば、隆家のもとに消息を聞きたい人物がいると伝えました。しかし、実資にその人物が誰かを問われた瞬間、道長は思い直し、「やはり必要ない」と言って話を終えました。
その後、隆家から刀伊撃退に関する勲功者への褒賞を求める文が朝廷に届きます。しかし、朝廷はすぐに動かず、6月末になってようやく陣定でこの件が議論されました。実資は褒賞を与えるべきだと主張しますが、行成や藤原公任は反対します。彼らは
「朝廷は刀伊討伐を命じていなかった。隆家たちの行動は私闘にすぎない」
と言い切ったのです。
実資は怒りを爆発させますが、最終的に褒賞を受けたのはわずか一人でした。
双寿丸との別れ
双寿丸は、肥前守に推挙された平為賢に付いていくことになり、まひろに別れを告げにきました。
「早く健やかになってくれ、でないと周明も成仏できない」
その頃、土御門殿(つちみかどどの)では藤原賢子(かたこ)がまひろから託された『源氏物語』の続編『宇治の物語』を、藤原彰子に渡していました。
偶然、賢子とすれ違った道長は、賢子からまひろの無事を聞きほっと胸をなでおろします。
帰京
大宰府の政庁にしばらく滞在していたまひろは、寛仁4年(1020年)の1月、隆家とともに都へ戻ってきました。
家族一同がまひろの無事を喜び、乙丸は土産の紅を妻のきぬに渡します。
その夜、賢子もまた、まひろが書いた物語に感銘を受けたと言い、
「人の幸せは一瞬のもの。だからこそ、自分の思うように自由に生きたい」と語ります。
まひろは土御門殿を訪ね、彰子に挨拶に伺いました。旅の疲れを癒したら、また女房として仕えてほしいと彰子は言いましたが、まひろは考える時間が欲しいと返しました。
その帰り、道長と再会します。まひろと道長はただ黙って見つめ合うばかり。そのとき、倫子がまひろを呼んでいるという知らせが入り、まひろはその場を後にします。
その後、倫子とまひろは笑顔で長年の付き合いを振り返っていましたが、突然、倫子は道長とまひろの関係について尋ねます。
「あなたと殿はいつからなの?…私が気づいていないとでも思っていた?」
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光る君へ|第47話の見どころ解説
第47話は、まずは藤原隆家が刀伊の襲撃を受けて立ち向かう状況と、それを危惧する道長の心理が描かれることになりそう。隆家の活躍シーンもみたいのですが、ここは、道長がまひろの安否を気にして悩ませるシーンに重きがおかれるかもしれませんね。
また、実資や頼通など、当時の朝廷内での駆け引きも興味深いポイント。朝廷がどのように対応し、誰がどのような判断を下すかが緻密に描かれるはずです。
隆家の活躍と恩賞の要求に対して、行成や藤原公任が否定したことは史実です。
今考えるとひどいなと思うかもしれませんが、当時の常識では、まっとうな考え方でした。朝廷の命令もないのに戦ったわけで、これが当たり前になってしまうと、朝廷の秩序が保たれなくなるからという視点です。
結局、隆家に恩賞は与えられませんでしたが、隆家がいなかったら刀伊の侵攻を内陸まで許してしまったかもしれません。その活躍は、現代までの語り継がれています。
そして、まひろが無事に都に戻ってきましたね。道長や倫子と再会する瞬間も楽しみ。
道長とまひろの再会シーンでは、二人が何を語り合うのか、あるいは言葉なく伝わるものがあるのか、視聴者としてもその微妙なやり取りに注目です。そして、倫子が突然まひろに道長との関係を問いただす場面がどのように展開されるのかもすごく気になるところですね。

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