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一橋治済は双子?瓜二つの男の正体と栗山との関係|べらぼう考察

11月30日に放送された大河ドラマ『べらぼう』第46話

ラストに突然現れた“一橋治済そっくりの男”に、視聴者から「双子?」「影武者?」「誰なの?」と疑問が噴き出しましたね。

では、あの瓜二つの人物は一体何者なのか。

この記事では、史実とドラマ描写の両面から“そっくりさんの正体”を読み解き考察してみます。

 

べらぼう46話の治済そっくりさんは双子?影武者?誰?

『べらぼう』第46話の終盤、蔦重の前に突如として現れた「治済と瓜二つの男」が、大きな波紋を呼びました。

SNSでは、

  • 「双子?」
  • 「影武者なの?」
  • 「治済のそっくりさんって何?」

といった驚きの声が飛び交い、中には「まさか最終盤でミステリー展開?」という戸惑いも見られます。

毒入り饅頭の一件で緊張が高まった直後の“謎の人物”の登場ということもあり、混乱した方も多いのではないでしょうか?

 

一橋治済は双子だったのか?史実は?

まず最初に、史実を確認してみると、一橋治済(1751–1809)が双子だったという記録はありません

一橋家は徳川御三卿の家系で、出生・家族構成についての史料も比較的しっかり残っていますが、「双子」や「別に瓜二つの兄弟がいた」という記述は確認できません。

一橋治済の“瓜二つの男”の正体

第46話のラストで登場した治済そっくりの男は、史実にない“創作要素” です。

視聴者の間で「双子?」という声が高まったのも、まさにそこが理由。

しかし、実際には双子設定ではなく、“影武者”“替え玉”としての人物が登場した可能性が高いというのが最大のポイントです。

この記事では、「影武者」説に焦点を当てて考察していきます。

鍵を握るのは、あの場に居合わせた柴野栗山。

治済との“初対面”で見せた奇妙な視線、蜂須賀家とのつながり……。

これらを手がかりに、次の章では「栗山が知っていたそっくりさん=斎藤十郎兵衛説」を深掘りしていきます。

 

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一橋治済と瓜二つの男は斎藤十郎兵衛?

治済の前に現れた“瓜二つの人物”について、今回もっとも注目したのが「斎藤十郎兵衛(さいとうじゅうろうべえ)」をモデルにした存在ではないか、という説です。

 能役者であり儒学にも通じた“蜂須賀家お抱えの男”

史実では、十郎兵衛は徳島藩=蜂須賀家に仕える能役者

江戸詰の時代には武家に近い立場で芸能に携わっていたとされ、身分的には決して「ただの町人」ではありません。

能役者は“顔を使う芸”のプロであり、表情の使い方、姿勢、仕草を操ることに長けた役目。

そのため、「人の代わりを演じる」という設定は極めて相性がいいと言えます。

さらに斎藤十郎兵衛は、古くから「東洲斎写楽の正体候補」としても知られる人物。

“能役者”と“美術・芸術のセンス”の両面を備えた、多才な存在だったことは古い資料にも触れられています。

ドラマ『べらぼう』が写楽周辺の人物を大胆に描く作品であることを踏まえると、十郎兵衛をモチーフにした「瓜二つの男」が登場しても不思議ではありません。

  “瓜二つの男”が十郎兵衛である場合、どうなる?

もし“治済そっくりの男”が十郎兵衛であるなら、以下の可能性が浮上します。

  • 治済の替え玉として、松平定信が用意した駒である
  • すでに栗山を通じて密かに接触していた
  • 本物の治済を排除し、政治的安定を得るための“影武者計画”が存在した
  • 十郎兵衛は演技力・芸の力で「治済になりきる」ことが可能

この説を踏まえると、これから描かれるであろう「治済を巡る政治劇」が、一気にスリリングな“伝奇ミステリー”へと化すわけです。

そしてこの“十郎兵衛説”を後押しする人物こそ、柴野栗山(しばの りつざん)

彼の「意味深な視線」や「蜂須賀家とのつながり」が、この仮説に厚みを与えていきます。

 

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治済瓜二つの男の正体には伏線があった?

べらぼう第46話までの流れを振り返ると、実は柴野栗山が治済と初めて向き合う場面で、栗山が治済の顔を凝視するように見つめるという、意味深な演出がありました。

今思えば、あの不自然な間は、46話ラストに登場した“瓜二つの男”を踏まえると、この視線は非常に示唆的です。

栗山と蜂須賀家の関係

栗山は史実において蜂須賀家に招かれた藩儒(藩の学者)であり、藩主の江戸屋敷にも随行した人物

これはドラマ上の設定でも違和感なく扱える経歴です。

蜂須賀家は能・芸能にも深く関わっていた藩で、お抱え能役者を複数抱える文化的素地があったことが分かっています。

したがって栗山は、

  • 能役者の存在
  • 藩内で「容姿が似ている」と評判の人材
  • 武家に仕える技芸者の情報

などに触れていた可能性が高い人物ということになります

つまり、「治済に瓜二つの能役者がいる」という情報を得ていたのが栗山であるという設定は、史実的にもしっくりくるのです。

定信が“影武者案”を進めるなら、栗山を窓口にするのが最も自然

松平定信は、第46話までの展開で治済を止めるための対抗策を練っています。

しかし、江戸幕府の中枢で“治済の替え玉を探す”というのは簡単ではなく、外部の藩──特に江戸に藩邸を構えていた蜂須賀家のような家から極秘裏に人材を紹介してもらう必要があります。

そこで浮かび上がるのが栗山。

  • 蜂須賀家とつながりがある
  • 幕府中枢の思想家として定信とつながる
  • 能役者(=斎藤十郎兵衛)の存在を知りうる
  • 治済の顔を見て“何かに気付く”描写

これらをつなぐと、「栗山こそが、定信の影武者計画の橋渡し役だった」という仮説が、きれいに成立します。

つまり、

「治済と瓜二つの男は、栗山がかつて蜂須賀家で接点のあった能役者」
「栗山が治済の顔を見て思い出し、定信へ進言した」

という流れがあって、今回の定信の計画につながったのではないでしょうか?

 

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定信の狙いは治済の影武者計画?

高岳の告白などにより、定信が“治済をどうにかしなければならない”状況が明確になりました。

しかし、治済は一橋家の当主。

幕府の中枢にいる人物を公然と排除するのは、政権そのものを揺るがす大問題です。

治済の暴走を止めつつ、“史実”は動かさないための策

そこで脚本的にも浮上するのが、治済を消し、瓜二つの男を“治済として生かす”ことで、史実の流れだけは守るという策。

表向きの歴史を動かさず、悪行だけを止める──

べらぼう最後のクライマックスの演出として、そのようなストーリーが練られたのではないでしょうか?

影武者の存在があれば、定信の計画が一気に成立する

影武者候補として斎藤十郎兵衛が存在すると仮定すると、定信の計画は一気に現実味を帯びます。

  • 治済本人は排除
  • 瓜二つの男を“一橋治済”として江戸城に戻す
  • 将軍家や幕府内の体面も保たれ、政局の混乱を最小限にできる

こうした“すげ替え”は史実では確認されていませんが、ドラマとしては「フィクションの妙」として非常に美しいラインです。

写楽は、一応歌麿中心で確立した人物ということになっていますので、あの男が斎藤十郎兵衛と名乗るのかどうかは、ちょっとわかりません。

でも、『べらぼう』は、写楽誕生の謎や文化的伏線を丁寧に積み重ねてきた作品。最後に“伝奇ミステリー”の要素を取り入れるのは、作品の世界観にもよく馴染みます。

 すべての線がつながる──治済、定信、栗山、そして瓜二つの男

ここまでをまとめてみましょう。

  1. 栗山が治済と対面したときに、“治済と瓜二つの能役者”を思い出す
  2. 定信がその人物を影武者として起用する計画を立てる
  3. 毒饅頭の件で蔦重たちにも危険が及んだことで、計画は一気に現実味を帯びる
  4. ラストで“瓜二つの男”が登場し、影武者計画がついに動き出す段階へ

これだけの条件が揃うと、第46話ラストのあのシーンは“唐突なサプライズ”ではなく、伏線の積み上げで成立した“物語上の必然” に見えてきますよね。

次回・最終回で定信がどのような決断を下し、瓜二つの男がどのように動くのか──

残り2話で答え合わせをしてみたいと思います。

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