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べらぼう|第46話のネタバレとあらすじ「曽我祭の変」

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第46話。

今回は、蔦屋重三郎が仕掛ける大胆な計画と、江戸の町を巻き込む“写楽”の活躍が描かれます。

この記事では、べらぼう第46話のあらすじをご紹介します。ネタバレを含む点にご注意ください。

⇒ これまでの「べらぼう」あらすじとネタバレ全話まとめ

 

べらぼう|第46話のネタバレとあらすじ

絵師たちの挑戦、写楽誕生の兆し

蔦屋重三郎のもとで動き始めた絵師たちは、ついに新たな仲間・喜多川歌麿を迎えることになりました。

歌麿の絵は、人の顔の特徴をとらえ、感情まで伝わるような筆づかい。重三郎がずっと探し求めていた「生きた人物」を描く絵が、ようやく形になりつつありました。

絵師たちの間に活気が戻り、作業場には熱気が満ちていきます。歌麿は役者の顔を直接観察したいと願い、芝居小屋の稽古場を訪れることに。

しかし、もし歌麿が役者絵を描いていることが知られれば、「写楽=平賀源内」という噂を広める計画が崩れてしまう危険もありました。

 

芝居小屋での大作戦

重三郎はそこで大胆な策を思いつきます。歌麿一人ではなく、多くの絵師を連れていけば正体を隠せる、と。

北尾重政や北尾政演ら腕利きの絵師たちが次々と加わり、芝居町の稽古場はたちまち絵師だらけ。役者たちの姿を次々に写し取っていきました。

そこへ鶴屋喜右衛門も登場。重三郎の頼みを受け、歌麿とその弟子たちを引き連れて合流します。

役者の表情、衣装の皺、舞台の光——それぞれの視点から描かれた絵は、やがて「写楽」の名で世に出ることになります。

 

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江戸を揺るがす「写楽」ブーム

寛政6(1794)年5月、芝居の夏興行初日。重三郎率いる絵師たちが仕上げた二十八枚の写楽絵が、いよいよ世に放たれました。

店頭に並ぶやいなや飛ぶように売れ、人々はその迫力と独創性に驚きます。

誰が描いたのか、町中で大騒ぎ。やがて杉田玄白までもが「これは平賀源内の作ではないか」と口にしたことで、噂は一気に広がりました。

江戸の街では「源内が生きているらしい」と囁かれ、ついには幕府中にも届くほどに。田沼意次との因縁や、徳川家基の死まで蒸し返され、世間の関心は頂点に達します。

 

仕組まれた罠、動き出す陰謀

そんな中、一橋家に仕えていた大崎が、芝居町の潰れた浄瑠璃小屋に「平賀源内とおぼしき男がいる」と報告します。曽我祭の日に一橋治済とともに確認したいと申し出ました。

しかし、この話は松平定信らが仕掛けた罠。実は大崎は長谷川平蔵に捕らえられ、定信から「間者として治済を市中に誘い出せ」と命じられていたのです。

曽我祭の当日、芝居町の小屋には定信がひそかに潜み、治済と大崎の動きを平蔵に監視させていました。江戸のざわめきの裏で、重三郎の知らぬところで巨大な陰謀が進行していたのです。

⇒ べらぼう大崎は何者?大奥御年寄は毒に詳しい影の刺客?映美くららが好演

 

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2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ

 

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べらぼう第46話の見どころ解説

べらぼう第46話のタイトルは「曽我祭の変」。

第45話でも解説しましたが、曽我祭は、曽我兄弟の仇討ちを題材にした江戸の大きな行事で、人があふれ、熱気に満ちる特別な日。そんな日に“何かが起こる”という設定は、時代劇としても非常に相性が良いですし、べらぼうが選んだ舞台装置としても、なかなか巧妙だなと感じます。

うつせみと新之助が吉原から姿を消したのも俄祭りの日でしたね。

 

写楽をとりまく熱気とリアルな文化背景

写楽の役者絵が話題になる流れは、史実を知っているとより面白く見えてきます。寛政年間の歌舞伎はスター役者が続々と登場し、町人たちは舞台の熱をそのまま持ち帰るように、役者絵を求めました。

べらぼうの中では、重三郎が大勢の絵師を芝居小屋へ連れていくという大胆な描き方をしていますが、これがまた「絵師集団の観劇スケッチ」という当時のリアルな制作風景と重なって面白いところです。

“写実性の高い役者絵は、こうして生まれたのかもしれない”と想像が膨らむ演出です。

 

平賀源内生存説をからめた大胆な脚色

そして、写楽の正体をめぐる江戸中の大騒ぎ。史実では「写楽=源内」という説は民間伝承に近いもので、確たる証拠はありません。ただ、源内という人物があまりに破天荒で、江戸でも“死んだ後も生きていそうな人”として語られ続けたのは本当です。

べらぼうではその“伝説”をドラマチックに取り込み、市井の噂が政治中枢にまで届いてしまうという展開へつなげていくようですね。この「江戸は噂が一夜で政争の材料になる」空気感は、非常に江戸らしくて良いですね。

 

治済を狙う罠と曽我祭の舞台設定

クライマックスは、曽我祭の日に治済を誘い出すという流れ。

江戸の大名は基本的に警護が厚く、普段はなかなか隙を見せません。ですが、祭礼や見物の日だけは街に出やすく、人混みに紛れやすい。その“盲点”を突くのは、時代劇として王道の面白さがあります。

大崎が定信側に利用されていたという展開も、当時の政争の激しさを思わせます。改革の方針をめぐって対立していた時期ですから、“こういう裏の動きは本当にあったかもしれない”と思わせるリアリティも感じさせますね。

 

そして、べらぼう46話の見どころは、文化の沸騰(写楽ブーム)と、政の緊張(治済をめぐる陰謀)が同じ時間軸で起こっているところ。普段は別々の世界に見えるものが、ある一点で交わる瞬間は、物語として非常に刺激的です。

その交点として「曽我祭」を置いたことが、この回を“ただの事件”ではなく、江戸の空気ごと揺らす大きな波に仕上げているのだと思います。

第46話は“写楽誕生の熱狂”と“曽我祭の緊張”がひとつの渦となる、べらぼうの中でも重要なターニングポイントになりそうです。

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