NHK朝ドラ『あんぱん』第22週・第108~109話に登場する小学生の女の子、中里佳保。
嵩にハガキを送るこの少女、実は モデルがいるのでは? と感じた方もいるのではないでしょうか?
そのモデル候補として浮かび上がるのが、脚本を手がける 中園ミホさん。
なぜなら中園さんには子どもの頃、あの やなせたかしさんと文通していた という実話があります。
この記事では、中里佳保のモデルとされる中園ミホさん、そしてやなせたかしさんとの文通エピソードについて紹介します。
あんぱん第22週に登場する中里佳保とは?
あんぱん第22週第108話で嵩のもとに届いた一通のハガキ。それを書いたのは、小学生の中里佳保です。
やがて祖父とともに柳井家を訪れ、嵩やのぶと交流する場面が描かれます。
父を亡くした悲しみを抱え、ふさぎ込んでいた佳保ですが、嵩の詩に出会ったことで心を救われたと語る…という展開です。
あんぱん中里佳保のモデルは中園ミホ?
ドラマ『あんぱん』の脚本を手がけるのは中園ミホさん。
実はその中園ミホさん自身が、小学生の頃にやなせたかしさんと文通をしていたという驚きの事実があります。
きっかけは詩集『愛する歌』。
小学4年生のときに父を亡くし、悲しみに沈んでいた中園ミホさんに母がこの詩集を手渡しました。
そこに書かれていた「たったひとりで生まれて…」という一節に心を救われた中園ミホさんは、思わずやなせたかしさんへ手紙を書き送ります。
するとすぐに返事が届き、そこから文通が始まったのです。
中園ミホさんは当時を振り返り、
「小学校2年生のとき、やなせさんの詩集『愛する歌』を読んで、やなせさんにファンレターを送ったことをきっかけに文通がはじまりました」
と語っています。
小学生の女の子が詩に励まされ、思い切って送った手紙がきっかけで、年の離れた文通が始まる──このエピソードを知ると、あんぱん第22週で描かれる中里佳保の姿と自然に重なってきますね。
嵩の詩を読んだときの佳保の反応は、まさに当時の中園ミホさんの体験を思わせるものです。
公式に「モデル」とは明言されていませんが、脚本家自身の実体験が下敷きになっている可能性は十分にあるのではないでしょうか。
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やなせたかしと中園ミホの文通エピソード
では、具体的にやなせたかしさんと中園ミホさんとの間にはどんなやりとりがあったのでしょうか?
文通エピソードをみていきましょう。
詩集『愛する歌』との出会い
中園ミホさんが小学2年生の頃、父を亡くして悲しみに沈んでいたとき、母が手渡したのがやなせたかしさんの詩集『愛する歌』でした。
「たったひとりで生まれて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね」
──その一節に救われた中園ミホさんは、やなせたかしさんへ思い切って手紙を書きました
やなせたかしさんからの手紙
やなせたかしさんからはすぐに返事が届き、そこから文通がスタート。正直な気持ちが綴られたやなせたかしさんの手紙には
「またお金にならない仕事を引き受けてしまいました」
といった愚痴まじりの内容もあったそうです。
小学生だった中園ミホさんには、その等身大の人柄が親しみを感じさせました。
5年間続いた交流と自然な別れ
文通は約5年間続いたといいます。小学校高学年から中学生の頃まで、40歳以上年の離れた文通相手とやりとりを重ねたのです。
やがて思春期を迎えると、自然と返信が途絶え、交流は幕を閉じました。
「本当に失礼な話ですけど、私が思春期になって勝手にやなせさんの詩から卒業して、お返事を出さずに疎遠になってしまって…」。
19歳での偶然の再会
それから数年後、中園ミホさんが19歳のときに代々木の交差点で偶然やなせたかしさんと再会。
やなせたかしさんはその足で出版パーティーへ誘ってくれました。途中で母が闘病中であることを伝えると、やなせたかしさんは会場から直接電話をかけて母を励ましてくれたといいます
人生を支えた言葉の力
中園ミホさんは
「父が亡くなった後の詩、母が亡くなる前の電話。私は二度、やなせさんに救われています」
と語っています。
詩との出会い、手紙のやりとり、そして再会と母への励まし──そのすべてが、人生を支える大切な糧となったのですね。
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脚本家の実体験が『あんぱん』に息づく
以上、今回は、中園ミホさんとやなせたかしさんの文通体験が、ドラマ『あんぱん』にどう反映されているのかについてご紹介しました。
ドラマの中で佳保が嵩に伝える思いは、まさに現実の中園ミホさんの体験と重なっていて、脚本家自身の実人生をにじませることで、物語に一層のリアリティと深みが生まれているのかもしれません。
『あんぱん』はやなせたかしさんの半生を描く作品でありながら、同時に脚本を担当する中園ミホさん自身の「言葉に支えられた少女時代」も投影されている──。
脚本家自身の人生が反映された物語だからこそ、視聴者の心に響くのかもしれません。
これからの『あんぱん』の展開も楽しみですね。
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