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前田為二とは?山根銀二郎(ばけばけ寛一郎)の実在モデル|小泉セツの最初の夫

朝ドラ『ばけばけ』に登場する山根銀ニ郎。

トキのお婿さんとなる重要な役どころを寛一郎さんが演じていますが、銀次郎の実在モデルは前田為二という人物と考えられます。

この記事では

  • 銀二郎の実在モデルとされる前田為二はどんな人物?
  • 銀二郎を演じる俳優・寛一郎さんの経歴と役どころ

についてお伝えします。

ばけばけ山根銀二郎の実在モデル・前田為二とはどんな人物?

寛一郎ばけばけ銀二郎

朝ドラ『ばけばけ』には、寛一郎さんが演じる山根銀二郎が登場します。(ばけばけ第2週10月9日放送の回に初登場)

ドラマの銀二郎は、鳥取・因幡の貧しい足軽の次男として生まれ、厳しい暮らしのなかで育った人物として描かれます。

父のしつけに厳しく育てられ、没落した武士の家柄でありながらも武士らしさを大切にし、誠実で洞察力に富んだ若者。

浄瑠璃や怪談を楽しむなど物語を愛する一面もあり、文学好きなトキと心を通わせるきっかけになっていきます。

 

トキの最初のお婿さんになる大事な役どころですが、この銀次郎の実在モデルとされているのが、

前田為二(まえだ ためじ) という史実上の人物。

どんな人だったのでしょうか?

前田為二の生い立ち

銀二郎のモデルとされる 前田為二は、旧鳥取藩の士族の家に生まれました。

明治の世は士族にとって厳しい時代。そんななか、前田為二は小泉セツと縁を結びます。

 

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ばけばけ山根銀二郎の実在モデル・前田為二は小泉セツの最初の夫

小泉セツ

明治19年(1886年)、18歳の小泉セツは前田為二と結婚しました。

婿養子として迎えられた前田為二は、芝居や物語を愛する人物で、浄瑠璃に詳しく、近松門左衛門の作品を大切に読んでいました。

その影響で小泉セツも文学に親しむようになり、二人で物語の話に花を咲かせる時間を過ごしたといいます。

短いながらも、温かい暮らしがそこにありました。

 

前田為二はなぜ家を出たの?

けれども、現実はそう甘くはありませんでした。

稲垣家には返済の見通しのない借金が重くのしかかり、家を支える力は限られていました。

養祖父・万右衛門は旧士族としての誇りを手放さず、婿養子として迎えた前田為二に家風を守るよう厳しく求めました。

養父・金十郎も職に就けず、生活の糧を得られない状況。

そんな中で「家を支えるのは為二しかいない」と周囲から見られるようになります。

重圧に押しつぶされそうになった前田為二は、将来に希望を見いだせず、ついに家を出る決意をします。

結婚からわずか1年ほどのことでした。

⇒ ばけばけ|トキ父(岡部たかし)のモデルは稲垣金十郎!詐欺事件は史実?

 

前田為二とセツの離婚が成立

稲垣家を出た前田為二の行方を、小泉セツはあきらめませんでした。

わずかな手がかりを頼りに大阪にいると知ると、船と汽車を乗り継いで彼のもとへ向かったと伝わります。

交通の便も十分でなかった明治のはじめ、松江から大阪までの旅は決して楽なものではありません。

それでも小泉セツは、どうにか前田為二を連れ戻したいという一心で旅に出たのでしょう。

遠い旅を経て再会を果たしましたが、二人が再び共に暮らすことは叶いませんでした。

大阪で前田為二に会った小泉セツは、何度も帰るように説得しましたが、願いは届きませんでした。

小泉セツは絶望のあまり川辺で身を投げようとしたものの、養父母の顔が浮かび、思いとどまったと伝えられています。

その姿には、深い愛情と同時に、どんな境遇にも屈しない強さが感じられます。

明治23年(1890年)、前田為二と小泉セツは正式に離縁が成立し、セツは小泉家に戻ります。

 

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前田為ニのその後

離縁ののち、前田為二は大阪で暮らしを立て直し、のちに商売で成功したという話も残っています。

もしそれが事実なら、若き日に背負いきれなかった稲垣家の重圧を、別の形で越えていったのかもしれません。

 

セツに残したもの

さて、『鳥取の布団』という作品は、1894年に刊行された小泉八雲の作品集『日本海に沿って』の中に収められている怪談です。

この物語は、もともと妻の小泉セツが八雲に語った話でしたが、その源をたどると、セツが前夫・前田為二から聞いたという昔語りに行き着きます。

のちに長男の小泉一雄が明かしたところによれば、『鳥取の布団』こそが、セツが八雲に最初に語った怪談だったそうです。

この語りを聞いた八雲は感銘を受け、「あなたは私の仕事を助けてくれる人だ」と心から喜んだと伝えられています。

この出来事こそ、のちに八雲の“語り部”であり、“文学的な助手(リテラリー・アシスタント)”としてセツが歩み出す、最初の一歩になったといわれています。

 

小泉セツにとって、前田為二との結婚は、苦い経験となってしまったかもしれません。でも、そこで芽生えた“物語を愛する心”が、のちに小泉セツを語り部へと導いたのかもしれません。

為二との出会いがあったからこそ、『鳥取の布団』という最初の物語が生まれ、八雲との新しい人生が始まった――そう思うと、すべての出来事が静かに一本の線でつながっているように感じますね。

⇒ ばけばけのあらすじとネタバレ全話まとめ|2025年後期朝ドラ

 

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ばけばけ銀二郎役は寛一郎

ばけばけキャスト寛一郎

『ばけばけ』で銀二郎を演じるのは、俳優の 寛一郎(かんいちろう) さん

1996年に東京で生まれ、父は佐藤浩市さん、祖父は三國連太郎さんという、まさに俳優一家の三代目にあたります。

⇒ 寛一郎の母親は元舞台女優!佐藤浩市との馴れ初めは?

 

経歴

2017年に映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』でデビューしてからは、映画やドラマに次々と出演。

『グランメゾン東京』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、話題作にも登場し、若手ながら存在感のある演技で注目を集めてきました。

そして今回、ついに朝ドラ初出演。

『ばけばけ』で寛一郎さんが挑むのが、トキの最初のお婿さん・銀二郎です。

物語序盤から登場し、主人公の運命に大きく関わる重要な役どころ。

誠実さと不器用さを抱えた銀二郎をどう演じるのか、放送前から注目されています。

 

ばけばけ銀二郎役への思い

寛一郎さんは銀二郎について、次のように語っています。

「私が演じる役は、武士階級の没落によって貧しい家に生まれ、お見合い相手として主人公・トキに出会う人物です。彼は誠意にあふれ、洞察力があり、周りへの配慮を忘れない澄んだ心の持ち主です。作品の一部になれるよう、頑張ります」

MANTANWEB

明治という大きな転換期を舞台に、揺れ動く若者を演じることへの挑戦。

その姿勢からも、寛一郎さんが役を丁寧に受け止めていることが伝わってきますね。


以上、今回は『ばけばけ』に登場する銀二郎の実在モデル・前田為二、そして銀二郎を演じる寛一郎さんについてお伝えしました。

ドラマのフィクションと史実が交わることで、物語は一層奥行きを増しています。

朝ドラばけばけの展開の中で、銀二郎がどのように描かれていくのか楽しみですね。

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