2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』第9週。
松江を舞台に、ヘブンと周囲の人々の人間模様がより複雑に描かれていくこの週は、旧藩主ゆかりの寺や神社、西洋建築などが登場し、異文化への憧れとすれ違う恋心が交差していきます。
この記事では『ばけばけ』第9週(第41話~第45話)のあらすじを詳しくご紹介します。ネタバレを含みますのでご注意ください。
ばけばけ|第9週のネタバレとあらすじ
月照寺の訪問とリヨの想い
ヘブンは江藤に招かれ、旧松江藩主・松平家の菩提寺・月照寺を訪ねます。静かな境内で目にした大亀の石像に心を奪われ、熱心に見入るヘブン。英語で話しかける娘・リヨの声も届かず、少女の胸に小さな寂しさが残ります。
後日、リヨはうぐいすを入れた鳥籠を手に「日本らしい贈り物を」と訪問しますが、ヘブンは留守。
代わりに出迎えたトキに「ヘブン先生を想っています」と打ち明け、協力を願い出ます。トキは戸惑いながらも、その願いを受け入れました。
父の懸念と錦織の依頼
娘の様子を見た江藤は、恋の芽生えを感じ取ります。けれども外国人教師との未来を案じ、錦織に相談しました。
「ヘブン先生は一年後には日本を離れる。二人が妙なことにならぬように頼む」
その言葉を受け、錦織はヘブン宅を訪れ、トキに事情を打ち明けます。
「恋仲にならないように力を貸してくれ」
しかしトキは「もうリヨさんに協力すると約束しましたけん」と戸惑い、胸の内で葛藤を抱えます。
八重垣神社の恋占い
週末、リヨはトキを誘って八重垣神社へ。鏡の池に舟を浮かべ、恋の行方を占います。舟が遠くで沈むと、リヨは「結ばれる」と信じ、満面の笑みを浮かべました。
けれどもトキの心は複雑でした。
錦織との約束、そしてリヨの純粋な想い。
そのはざまで揺れる思いを抱えながら、ふと池の向こうに祖父・勘右衛門の姿を見つけます。勘右衛門もまた恋占いの舟を浮かべていたのです。
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島根県庁と城山稲荷神社
翌日、リヨの案内でヘブンは島根県庁を見学します。
近代的な建物に感心したあと、城山稲荷神社へ。無数の石狐が並ぶ境内で、ヘブンは目を輝かせながら見入ります。
その姿を江藤と錦織がそっと見守り、リヨは言葉を失いました。
トキの安堵とヘブンの記録
夜の冷え込みが強まる中、トキは火鉢をおこしてヘブンの書斎を温めます。
執筆に集中する彼を見届けると、心の中のもやがふっと消え、足取りが軽くなりました。
一方、ヘブンは机の上のイライザの写真を見つめながら、「松江は本当に美しく、いつか君と歩きたい」と心の中で語りかけます。
異国の地で見つけた穏やかな感動が、静かに筆に刻まれていきました。
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