2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』第10週。
松江の冬は、身を切るような寒さに包まれていました。
異国の教師ヘブンと、ヘブンに仕えるトキ。二人を中心に、静かな交流と心の揺れが描かれます。
この記事では、『ばけばけ』第10週(第46話~第50話)のあらすじを詳しくお伝えします。ネタバレを含みますのでご注意ください。
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ばけばけ|第10週のネタバレとあらすじ
厳寒の松江、孤独な教師の冬
松江の冬は厳しさを増し、異国の教師ヘブンは凍えるような寒さと闘っていました。
火鉢を並べ、厚着を重ねてもなお寒さに震える日々。生徒の小谷が忘れ物を届けに訪れると、トキはヘブンと笑顔を交わします。
女中として働きながら、トキはタエのもとで稽古を続け、三之丞には変わらず仕送りを続けていました。
友人の嫉妬と胸に残る違和感
ある日、街で再会したリヨから、花や茶、三味線の稽古をやめてほしいと告げられます。ヘブンが何をしても「シジミのようだ」と口にしていたと聞き、トキは戸惑いを隠せませんでした。
リヨの言葉の裏にある嫉妬や不安を感じ取りながらも、トキは静かに受け止めます。
倒れるヘブン、よみがえる過去の痛み
やがて大寒波が訪れ、松江の町は一面の雪に覆われます。
トキは遊郭近くでなみに声をかけられ、ヘブンの家での仕事が「おもしろい」と語ります。しかし帰宅すると、錦織に支えられたヘブンが倒れ込むように戻ってきました。
診断は気管支の病。数日の静養を命じられ、授業は錦織が代行することになります。
看病を続けるうちに、トキの胸には亡き傳の記憶がよみがえります。病床の人を見守る苦しさと祈り。その想いが、静かに心を締めつけていきました。
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通りすがりの異人、揺れる心
見舞いに来た小谷に、トキはかつての看病の話を打ち明けます。
その会話をふすま越しに聞いたヘブンは、「自分が死んでも悲しまないで」と語り、「通りすがりの異人」という言葉を残します。
その一言が、トキの心に深い影を落としました。
ヘブンが眠りについたあと、小谷はフミから借りた『本邦国奇談集』を手に取り、怪談好きのトキを気づかうように「一緒に舞台を訪れませんか」と誘います。トキはその思いやりにうなずき、二人で出かける約束を交わしたのです。
清光院での別れ、すれ違う想い
ようやく寒波が去り、ヘブンの体調も回復します。
快復を喜ぶ中、トキは小谷との約束を思い出し、共に清光院を訪れました。境内では、松風という女性の伝承が語り継がれており、愛する人を思いながら命を落としたという悲しい物語に、トキは深く心を寄せます。
しかし、怪談を純粋に信じるトキの姿に小谷は戸惑い、互いの心はすれ違ったまま、静かに別れの時を迎えました。
その後、トキが帰宅すると、ヘブンは机に向かい執筆を続けていました。ヘブンは何気ない調子で小谷との外出を尋ね、トキは「楽しくなかった」と答えます。
ヘブンは一瞬だけ言葉を止めましたが、やがて静かにペンを走らせました。
紙の上に刻まれる異国の文字。その音だけが、冬の夜の部屋に響いていました。
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