NHK朝ドラ『あんぱん』第23話では、嵩の創作活動に大きな転機が訪れます。
詩集の成功や漫画の受賞、さらに憧れの人物との出会い──物語は新たな展開を迎える一方で、家族との葛藤や仲間との距離も描かれ、嵩の内面の揺れ動きが丁寧に表現されていきます。
この記事ではあんぱん第23週のあらすじとネタバレを紹介します。
あんぱん第23週のネタバレとあらすじ
すれ違う母と息子
ラジオで放送された「やさしいライオン」は多くの反響を呼び、嵩の表現にまた一歩光が差し込みます。
しかし、母・登美子とは疎遠なまま。嵩が「もう僕たちの人生に立ち入らないでほしい」と言い放って以来、心の溝は深まるばかりでした。
この状況を案じたのぶは、登美子を自宅に招いて和解のきっかけを作ろうとしますが、羽多子も巻き込んだ議論はこじれてしまい、修復は叶いません。
心が晴れない嵩は、独創漫画派の仲間たちが世界を旅していることを知り、ひとり取り残されたような気持ちでさらに沈み込んでいきます。
蘭子の決意、恋心に揺れる胸
のぶのマンションに、蘭子が引っ越してきました。普段とはどこか様子の違う蘭子に、のぶはそっと声をかけます。
「好きな人がいるなら、自分に正直になって」と。
羽多子も「自分の気持ちをごまかさずに生きなさい」と力強く背中を押します。
蘭子は、もう八木の会社には行かないと宣言。何かを断ち切り、新しい自分を選ぼうとする蘭子の中で、大きな決意が芽生えていました。
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“ボオ氏”誕生
ある日、掃除中ののぶが被っていた帽子を見た嵩は、突然インスピレーションを受け、新たな漫画『ボオ氏』の構想を練り始めます。
正体不明の人物を主人公に据えたその物語に、嵩は夢中で筆を走らせていきました。
制作の最中、電話口に現れたのは「手蔦治虫」を名乗る人物。
最初は悪戯だと思った嵩でしたが、間もなく『ボオ氏』がコンクールで大賞を受賞し、事態は一変します。
終戦の日の誓い
ある日、のぶが習い始めた茶道のお稽古中に、本物の手蔦治虫が訪れます。なんと映画『千夜一夜物語』のキャラクターデザインを嵩に任せたいというのです。憧れの存在からの直々の依頼に、嵩の目は輝きを取り戻します。
一方、蘭子は草吉と再会。のぶたちのもとに草吉を連れて来て、久しぶりに三姉妹が集います。草吉はのぶの再婚を心から祝福し、人生に寄り添うあたたかい言葉を残して去っていきました。
そして、終戦記念日。嵩とのぶは「平和とは何か」を改めて見つめ直します。嵩は、自分にできることを考え、あの“あんぱんを配るおじさん”の物語の続きを描き始めるのでした。
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あんぱん第23週の見どころ解説
朝ドラ『あんぱん』第23週では、嵩の創作活動が新たなステージへと進みつつ、家族とのわだかまりや仲間たちとの距離、自信のなさといった内面の葛藤も丁寧に描かれていくようです。
ラジオでの朗読や詩集の成功を経て、いよいよ嵩の才能が広く認められ始める中でも、母・登美子との確執や仲間の不在が、彼の心に影を落とします。そんな中、のぶや蘭子の存在が、嵩の心を少しずつ前へと導いていくのではないでしょうか。
また、手蔦治虫の登場は、視聴者にとっても大きなサプライズとなりそう。
創作の世界で悩み続けた嵩にとって、“本物”からの励ましと依頼は、自分の道を信じる力をくれるはず。終戦記念日を背景に描かれる平和への問いや、人とのつながりがどう描かれるのかも大きな見どころです。
“ボオ氏”の受賞、そして“あんぱんを配るおじさん”の物語の続編──嵩の筆がどこへ向かうのか、創作と人生が重なっていく展開に、大きな期待が高まりますね。