2025年前期朝ドラ「あんぱん」第15週のタイトルは「いざ!東京」。
創刊された「月刊くじら」を軸に、のぶや嵩たちの挑戦がさらに広がっていきます。編集部は東京へと足を運び、新たな取材と出会いも。
この記事ではあんぱん第15週のあらすじとネタバレを紹介します。
あんぱん第15週のネタバレとあらすじ
あんぱん 第71話|不安と夢のはざまで
高知新報の入社試験に、嵩が挑戦しました。試験会場に現れた彼は緊張の面持ちで、言葉もぎこちなく、そわそわと落ち着かない様子。その様子を目の当たりにしたのぶは、心配を隠せませんでした。
面接を終えた嵩は、自分はもう落ちたと肩を落とします。面接官に「気になる記事は?」と問われたとき、嵩は思わず「漫画です」と答えてしまい、会場には微妙な空気が流れてしまったのです。
試験会場をあとにしようとしていた嵩に、のぶが声をかけます。ふたりはそのまま闇市で話を交わしました。嵩は、新聞社を志した理由や最近の暮らしぶり、そして「世界一おもしろいものを作りたい」という熱い思いを、のぶに語ってくれました。
その夜、のぶはメイコとの何気ない会話の中で、ふと記憶をたどります。そういえば昔、嵩が描いた漫画が新聞のコンテストで入賞していたことを思い出したのです。すぐさま高知新報の資料室に向かったのぶは、その時の掲載紙を探し出し、嵩の才能を面接官の霧島に伝えようと決意しました。
ちょうどその頃、社会部の緑川が慌てた様子で東海林たちに駆け込んできます。明日の朝刊の紙面に空きが出てしまったというのです。急きょそのスペースを挿絵で埋めることが決まり、のぶは思い切って、崇に描かせてみることを提案しました。
提案は通り、嵩に思わぬチャンスが舞い込みます。揺れる心に、希望の光が射し始めていました。
あんぱん 第72話|嵩、描くことで道を拓く
夜も更けたある日、急きょ高知新報に呼び出された嵩。朝刊の紙面にぽっかり空いたスペースを埋めるため、彼に挿絵を描いてもらうことになったのです。状況をよく飲み込めないまま、嵩は用意された原稿に目を通し、黙々と筆を走らせていきました。
限られた時間のなかで集中力を発揮し、締切直前に無事完成。初めての現場での仕事をやり遂げた嵩に、周囲のスタッフから「即戦力になる」と高評価が寄せられます。
それから一週間後——嵩はついに正式に採用され、高知新報の社会部に配属されることが決まりました。迎えた初出勤の日、緊張気味の嵩に、のぶは笑顔でエールを送り、背中を押します。
そのころ、のぶは別の任務で多忙を極めていました。創刊を目前に控えた新雑誌『月刊くじら』の準備が佳境を迎えていたのです。取材も順調に進み、掲載予定の記事も次々と集まっていました。
ところが、いよいよ入稿まで残り1時間というギリギリのタイミングで、予想外のアクシデントが発生。掲載を予定していた著名作家が、なんと原稿を提出しないまま姿を消してしまったのです。
動揺する編集部のなかで、東海林が静かに口を開きました。「あのスペースは…嵩に描かせよう」
突然のピンチを前に、またしても嵩にスポットライトが当たることに。彼の描く力が、再び誌面を救おうとしていました。
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あんぱん 第73話|創刊の喜びと、それぞれの覚悟
「月刊くじら」の創刊を目前に控えた編集部で、突如として原稿の空白が生まれました。担当していた作家が連絡もないまま姿を消し、残されたのは入稿直前の空席。その緊急事態を前に、東海林は嵩に代打を任せ、漫画でページを埋めることにしました。
嵩は期待に応え、見事に締切までに作品を仕上げました。そして昭和21年7月、「月刊くじら」創刊号は無事に世に送り出されました。
朝田家でもその創刊は話題となり、のぶの新しい歩みに家族や近所の人々が沸き立ちます。かつて教師だったのぶが、次郎の死を乗り越え、記者として前を向いている姿に、釜次は感慨深げな様子を見せ、結太郎にもそのことを語っていました。しかしその釜次は、最近咳が増え、体調の変化に妻のくらが不安を募らせていました。
一方、嵩はその働きぶりが認められ、「月刊くじら」の編集部に正式に異動。創刊号はわずか二日で2000部を完売し、編集部は次号の特集に向けた会議へと進みます。そのなかで岩清水が東京取材を提案し、東海林がそれを採用することになりました。
そんな矢先、のぶと嵩は未回収の広告費の回収を兼ねて、ある質屋を訪問します。かつて広告掲載を受け入れてくれた店でしたが、今回は支払いに応じず、番頭の冷たい態度にのぶは思わず激昂。とっさに持っていた鞄を相手にぶつけてしまいます。
手をあげようとした番頭の動きを見て、嵩が素早くのぶの前に立ちはだかりました。嵩の行動は、ただの記者という枠を超え、のぶを守ろうとする強い意志を感じさせるものでした。
あんぱん 第74話|それぞれの想いと向き合うとき
ある日、メイコがのぶに胸の内を打ち明けました。好きな人がいて、その人に振り向いてもらい、いつかは結婚したいと願っていると。そしてメイコは闇市を訪ね、健太郎に「好きな人はいるの?」と問いかけます。
一方、「月刊くじら」編集部では、東京出張を翌日に控え、取材計画が進められていました。岩清水は「ガード下の女王」と呼ばれる高知出身の女性代議士に注目し、のぶも興味を示します。
その夜、嵩は健太郎と酒を酌み交わしながら、のぶへの想いを口にします。強く生きる彼女が、自分には手の届かない存在に感じると。そして琴子が現れ、嵩の採用にのぶが関与していた事実を明かします。
真相を知った健太郎は、東京で気持ちを伝えるよう嵩に助言。迷う嵩の心に、変化の兆しが訪れます。
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あんぱん 第75話|東京での出会いとすれ違い
「月刊くじら」の取材のため、のぶたち編集部は東京へ。目当ては“ガード下の女王”と呼ばれる高知出身の女性代議士。しかし、なかなか足取りがつかめず、捜索は難航。途中、屋台でおでんをつつきながら一息入れます。
ところが食後すぐ、嵩、東海林、岩清水が相次いで体調を崩し、のぶが通行人に助けを求めることに。幸い一晩で全員回復しましたが、のぶが助けてくれた女性に取材対象のことを尋ねても、有力な情報は得られませんでした。
その頃、高知では蘭子がのぶの家を訪ねてきます。メイコは蘭子を闇市に連れて行き、健太郎と会わせようとしますが、店はすでにもぬけの殻に。
東京滞在の最終日、のぶたちはようやく“女王”の手がかりをつかみ雀荘へ向かいます。そこにいたのは、かつて嵩たちを救ってくれた、あの女性でした。出会いは偶然のようでいて、何かを引き寄せる力が働いているかのようでした。