2025年前期のNHK朝ドラ『あんぱん』第24週から登場する新キャラクター・中尾星子。
彼女の実在モデルとされるのが、やなせたかしさんの秘書を長年務め、現在は「やなせスタジオ」代表を務める越尾正子さんです。
この記事では
- あんぱんの新キャラクター中尾星子について
- 実在モデルとされる越尾正子さんの人物像
- 中尾星子を演じる古川琴音さんのプロフィール
についてお伝えします。
あんぱん中尾星子の実在モデルは越尾正子さん?
NHK朝ドラ『あんぱん』第24週から、新しい登場人物として加わるのが中尾星子。
物語のラストを彩る重要なキャラクターとして発表され、ファンの間でも「どんな役割を果たすのだろう」と注目を集めていますね。
ドラマ『あんぱん』の中尾星子はフィクションの人物ですが、その背景には実在のモデルがいると考えられます。
やなせたかしさんの長年の秘書であり、現在は「やなせスタジオ」代表を務める越尾正子さん。
どんな方なのかさっそくみていきましょう。
やなせ暢さんとの茶道稽古での出会い
越尾正子さんがやなせたかしさん夫妻と縁を結んだきっかけは、茶道の稽古でした。
1970年代半ば、20代半ばだった越尾正子さんは茶道を学ぶため稽古場を訪れ、そこでやなせ暢さんと出会います。
当時、やなせ暢さんは50代で、稽古場の補佐を務めていました。水屋での道具の準備や指導を通じて、越尾正子さんは「わかりやすく的確な教えをしてくれる先生」という印象を抱いたと語っています。
この出会いがやがて大きな転機へとつながっていきます。
やなせスタジオに秘書として入社した経緯
年月が経ち、越尾正子さんは会社勤めを辞めることになります。
その際にやなせ暢さんから声をかけられたのが、やなせスタジオでの仕事でした。
体調を崩した暢さんの妹さんの代わりに事務を担う人材を探しており、偶然の重なりから越尾正子さんが後任として加わることになったのです。
入社直後、暢さんから通帳や金庫の鍵といった大切なものを託され、
「もし私が悪い人だったらどうしますか?」と尋ねたところ、「見る目がなかったと思って諦める」と言われ、驚いたといいます。
このやりとりは暢さんの信頼の深さと、人を見る確かな眼差しを象徴するエピソードですね。
⇒ あんぱん蘭子の実在モデルは池田瑛さん?結婚や仕事・その後の史実を調査
越尾正子さんがやなせスタジオの仕事に就いたときのことを、語ってくださった動画があったので、こちらもみてみてください↓↓
やなせ夫妻を支え続けた歩み
やなせ暢さんは入社後まもなく亡くなりますが、その後は越尾正子さんがやなせたかしさんの秘書として、20年以上にわたり公私にわたる活動を支えていきました。
やなせ夫妻の姿を間近で見守り、二人の夫婦としての結びつきや創作の現場をともに体験した数少ない人物といえるでしょう。
やなせたかしさんから「うちに来てよかったか?」と尋ねられたとき、越尾正子さんは「面白くて楽しいです」と答えたと振り返っています。
創作の場に寄り添いながら支え続けた歩みは、中尾星子というキャラクターの背景にも重ねられているのです。
参考:ステラnet
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中尾星子の実在モデル・越尾正子さんが語る、やなせ夫妻の素顔
長年やなせ夫妻のそばで働き、現在は「やなせスタジオ」の代表を務める越尾正子さん。
インタビューなどで、仕事場で目にした二人の人柄や、朝ドラ『あんぱん』を観た率直な感想を語っています。
その言葉からは、誰よりも近くで支え続けた人ならではの実感が伝わってきます。
やなせスタジオ代表としての現在の活動
越尾正子さんは1992年にやなせスタジオへ入り、2014年から代表取締役に就任しました。
現在も作品管理や著作権に携わりながら、アンパンマンをはじめとする作品を未来へとつなげています.
多忙の中にも楽しさを見出していたようです。
やなせ夫妻の素顔と仕事場の雰囲気
やなせたかしさんは有名人でありながら威張ることなく自然体で、暢さんもまた温かく思いやりのある人柄だったといいます。特に暢さんについて、
――「悪口を言うことは絶対にしない人」で、「噂話をしている人がいても、それを自然に良い話題に変えていく」
と振り返っています(ステラnet)。
また夫婦は同じ出来事を語っても内容が食い違わず、強い信頼関係を感じさせたといいます。
朝ドラ「あんぱん」を見て感じたこと
『あんぱん』の放送を見た越尾正子さんは、演じる役者の姿に驚きを覚えたとのこと。
特に初回放送のデスクに向かっている北村さん演じる嵩は、やなせ先生そっくりで、実際に見てきた仕事場の空気を思い起こしたといいます。
また、今田美桜さん演じるのぶの仕草にも暢さんを重ね、懐かしさを感じたそうです。
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あんぱんに登場する中尾星子とは?
さて、中尾星子とはいったい、どんなキャラクターなのでしょうか。
制作側は星子を“ラストピース”と呼び、終盤を締めくくる大切な役割を託したことを明かしています。
のぶの茶道教室で出会う生徒という役柄
劇中での中尾星子は、ヒロイン・柳井のぶが自宅で開いている小さなお茶教室に通う生徒。
そこでのぶと出会い、自然に心を通わせていきます。やがて「アンパンマン」の世界に強く惹かれ、その魅力を深く理解する存在として描かれます。
星子は派手さのない人物ですが、純粋なまなざしでのぶと嵩を支え、物語の核心を未来へ受け渡す“つなぎ手”となるのです。
星子が担う「アンパンマンの魅力を次世代へ伝える」役割
制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは
「アンパンマンが今も愛され続けているのは、やなせ夫婦の想いを引き継ぎ、その魅力を子どもたちに伝え続けている人々がいるから」
と語っています。
中尾星子というキャラクターには、まさにその“想いの継承者”としての意味が込められているようですね。
のぶや嵩の思いをしっかりと胸に抱き、アンパンマンを次の時代へとつなげていく──そんな重要な役割を担うのが星子なのかもしれません。
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あんぱん中尾星子を演じるのは古川琴音さん
ドラマ『あんぱん』のクライマックスを担う中尾星子という重要な役を演じるのは、女優の古川琴音さんです。
古川琴音のプロフィール
古川琴音さんは1996年10月25日生まれ、神奈川県出身。
所属事務所はユマニテで、多くの実力派が所属する中で演技を磨いています。
主な経歴は以下のとおり。
- 2018年:短編映画『春』主演で注目を集め、映画祭で複数の賞を受賞
- 2019年:映画『十二人の死にたい子どもたち』出演。
- 2020年:朝ドラ『エール』で古山華役。
- 2021年:出演作『偶然と想像』がベルリン国際映画祭で〈銀熊賞〉受賞。
- 2022年:NHK特集ドラマ『アイドル』でテレビドラマ初主演。
- 2023年:大河ドラマ『どうする家康』出演。
特技はクラシックバレエや即興演技の「ジブリッシュ」、趣味はガーデニングや散歩。
こうした幅広い感性と表現力が、『あんぱん』での中尾星子役にも活かされるのかもしれませんね。
朝ドラに2度目、星子という役柄の重み
2020年前期『エール』で主人公夫妻の娘・古山華を演じて注目を集めた古川琴音さん。
今回出演する『あんぱん』では制作側から「物語の終盤を彩る大切な存在」として期待されており、古川琴音さんご自身も「まさか出演できるなんて」と驚きつつ、熱意を込めて臨んでいる様子が伝わってきます。
朝ドラあんぱんで、のぶの小さなお茶教室の生徒として登場する中尾星子は、のぶや嵩を静かに支え、アンパンマンの魅力を次世代へつなぐ“つなぎ手”的な存在となっていくのでしょう。
以上、今回は朝ドラ『あんぱん』に登場する中尾星子と、その実在モデルとされる越尾正子さん、そして星子を演じる古川琴音さんについてお伝えしました。
物語はいよいよクライマックス。
中尾星子がどのように関わり、のぶや嵩の想いを未来へとつないでいくのか、最後まで目が離せません。
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