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べらぼう|第28話のネタバレとあらすじ「江戸に走る波紋」

2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第28話。今回は、田沼意知をめぐる衝撃的な事件が江戸を揺るがし、重三郎や誰袖たちの思いが交錯する展開が描かれる予定です。

この記事では、べらぼう第28話のあらすじをご紹介します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。

⇒ これまでの「べらぼう」あらすじとネタバレ全話まとめ

 

べらぼう|第28話のネタバレとあらすじ

失われた命と揺れる江戸の空気

田沼意知は江戸城内で突然、佐野政言に斬りつけられ、大けがを負いました。すぐに田沼家の屋敷に運ばれ、医師の手当てを受けたものの、意知の容体は深刻でした。

死を覚悟した意知は、父・田沼意次に言葉を残します。

土山のところに、身請けした遊女がおります。世話になった人です。どうか…お願いします」と。そして、「蝦夷の計画は、本当は自分で成し遂げたかった」とも語り、そのまま帰らぬ人となりました。

愛する息子を亡くし、意次は怒りと悲しみに打ちひしがれます。

「なぜ、意知なんだ。なぜ、わしではなかったのか……!」と声を上げました。

一方、佐野政言は事件の翌日に自ら命を絶ち、切腹。江戸中にこの出来事は瞬く間に広がりました。

意知の葬列が市中を通る日、多くの人が見送りに訪れました。重三郎や歌麿もその様子を見届けます。そこには、やつれた姿で静かに棺を見つめる誰袖の姿もありました。

そのとき、群衆の中から「天罰だ!」と叫ぶ声とともに石が投げられます。

田沼家への不満が、言葉や石となって飛んできたのです。誰袖はとっさに意知の棺を守ろうと駆け寄り、額に石が当たって倒れこみました。「どっちが外道なんだよ!」と叫ぶ姿に、重三郎は胸を痛めます。

 

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誰袖の叫びと重三郎の葛藤

誰袖は涙を流しながら重三郎に訴えます。「仇を討っておくんなんし……!」

その言葉を胸に、重三郎は仇討ちの方法を考えはじめました。

政言が亡くなっている以上、直接的な仇討ちは叶いません。そんな中、重三郎は小田新之助とその妻・ふくを訪ねます。ふくは元遊女で、今は筆耕として生計を立てようとしていました。重三郎は長屋の手配や仕事の紹介をして支援します。

帰り道、重三郎は佐野政言の墓の前で幟を立てている浪人を見かけました。「佐野世直し大明神」と書かれたその幟。政言を英雄としてまつろうとする者たちが現れはじめていたのです。

その浪人の顔を見た重三郎は、思い出します。葬列に最初に石を投げた大工と同じ人物だったと。

重三郎はこの出来事を意次に伝えました。

「浪人と大工は同一人物。役者か、あるいは正体を隠す必要のある誰かかもしれません」と。

そして、平賀源内の死にも不審な点が多く、それをうやむやにしたことが今の状況につながっているのでは、と訴えます。

意次は黙って脇差を重三郎の前に置きました。

「仇を討ちたいなら、わしを討て。あやつが斬られたのは、わしのせいだ。田沼の子でなければ、斬られなかった。仇はわしだ」

と語ります。

重三郎はそれ以上は何も言わず、その場を立ち去りました。

 

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それぞれの仇討ち

重三郎は意知の死をもとに、黄表紙を作ろうと考えます。政言を悪役として描き、世間に問うという内容。しかし書物問屋・須原屋市兵衛は反対しました。

「公儀のことを本にするのはご法度。世間の評価を変えるのも難しい」と。

そんな折、大文字屋の志げが重三郎を訪ねてきました。誰袖が、土山宗次郎の屋敷に囲われているというのです。屋敷を訪れた重三郎が見たのは、怨念に取り憑かれたような誰袖の姿でした。政言やその家族に呪いをかけ、自分も意知のもとへ行こうとしていたのです。

仇を討ち、彼岸でまた一緒に桜を見たい」――そんな言葉に、重三郎は胸を詰まらせます。

重三郎が店に戻ると、意次の側近・三浦庄司が手紙を届けに来ました。

「仇は討つ。生きて、意知がやりたかったことを成し遂げる。それがわしの仇討ちだ。お前の仇討ちも、いつか聞かせてくれ」

そのころ、意次は意知の遺髪を胸にしまい、江戸城へと向かっていました。治済に悔やみを述べられても、「何も失ってはおりませぬ。意知はここにおります」と胸に手を当てて答えます。

志は、姿が消えても生き続けるもの。自分の中に生き、また別の人の中にも宿っていく。意次はそう信じて微笑みました。

一方、蝦夷地では平秩東作らの消息が途絶えていました。松前家に動きを察知され、命を落とした可能性もあると土山は語ります。

そのとき、屋敷の門前で倒れていた者が持っていた包みが届けられました。中には、二冊の帳簿が――今後の展開を大きく左右する手がかりとなるかもしれません。

 

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2025年大河ドラマ|べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ

 

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べらぼう第28話の見どころ解説

「べらぼう」第28回は、物語のうねりが一気に加速する、まさに転機の回になりそうです。なにより衝撃的なのは、田沼意知の死。江戸城中の間での斬りつけ事件、そして父・意次の絶叫——ドラマとしても歴史ファンとしても、目を離せない展開が詰まっています。

見どころは、ただ事件が起こるだけではありません。政言の切腹、民衆の暴動、誰袖の慟哭……それぞれの立場から“正義”が問われていく構図にゾクッとさせられます。特に、誰袖の「どっちが外道なんだよ!」という叫びは、心に突き刺さる場面になる予感。登場人物たちの痛みや怒りが、これでもかと画面からあふれそうです。

そして、重三郎の葛藤も見逃せません。黄表紙という文化の力で、世間に問いを投げかけようとする姿は、彼らしい仇討ちの形とも言えます。意知の「志」がどう受け継がれていくのか、ラストの意次の言葉にも注目です。

さらに気になるのは、佐野を“神様”としてまつろうとする動きや、浪人の謎の行動。このあたり、陰に誰がいるのか……。

次回以降、蝦夷の動きや平秩東作の行方など、まだまだ伏線が盛りだくさんですね。

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