2025年NHK大河ドラマ「べらぼう」の第15話。
今回は、蔦屋重三郎が新たな本作りに挑む姿や、とある人物の出来事を巡る陰謀が描かれます。
この記事では、第15話のあらすじをご紹介します。ネタバレを含む内容ですのでご注意ください。
べらぼう｜第15話のネタバレとあらすじ
吉原を本の街に？
蔦屋重三郎が新たな一歩を踏み出しました。
吉原五十間道に「耕書堂」を開いたものの、大切な人を失った悲しみをまだ乗り越えられずにいる重三郎。しかし、そんな彼に刺激を与えたのが、地本問屋の明誠堂・喜三三でした。「青本を一緒に作らないか？」という提案に、重三郎の胸がざわつきます。
耕書堂は地本問屋の枠に入っていないため、出版物を広く流通させるのは難しい状況。でも、喜三三はそんなことを気にも留めず、「重三郎と本を作るのが楽しいし、吉原での遊びも格別だ」と、やる気満々。同じく絵師の北尾政演も「吉原の夜遊びが楽しみ」と、仕事を引き受けたいと申し出るなど、重三郎の周りには個性豊かな仲間が集まり始めます。
「青本・洒落本・読本の作者求む！」
耕書堂の店先にそんな貼り紙を掲げ、重三郎は吉原に新しい文化の風を吹き込もうと動き出しました。「面白い本を作れば、吉原はもっと楽しい場所になる。そして、ここで働く女性たちも、笑顔になれるはず」――そう信じる重三郎は、自らも筆を執る決意を固めます。
江戸の波紋
江戸の空気が一変した――。将軍家治の嫡男・家基が、鷹狩りの最中に突然の死を遂げたのです。跡継ぎの急逝に、江戸中が騒然となるのも無理はありません。しかも、家基と老中・田沼意次の確執は公然の事実。そんな背景もあり、「意次が暗殺を仕組んだのでは？」という噂が瞬く間に広がっていきます。
将軍家治は、家基の死の真相を解明するため、意次と松平武元に調査を命じました。しかし、西の丸で行われた徹底的な捜査でも、怪しい痕跡は見つかりません。家基が口にした飲食物はすべて毒見役が確認しており、疑わしいものはなし。では、一体どうやって…？
そんな中、田沼屋敷を訪れたのが平賀源内。彼が持ち込んだのは、蝦夷地での鉱山開発やロシアとの交易という壮大な構想でした。しかし意次の関心は、家基の死の謎に向いています。「調査が成功すれば、蝦夷計画を進める」という条件を提示し、源内に協力を要請しました。
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事件の鍵を握る手袋――意次に迫る疑惑
家基の急死の謎を追う平賀源内は、鷹狩りの最中に起こった異変を調査しました。そして、驚くべき事実が判明します。家基が苦しみ出したのは、鷹を逃がし、悔しそうに親指を噛んだ直後だったのです。そして、そのとき家基が身につけていたのは、色鮮やかな手袋。もしや、この手袋に何か仕掛けがあったのではないか――。
この報告を受けた田沼意次は衝撃を受けます。「その手袋は私が種姫に贈ったものだ」。しかし、もちろん毒を仕込んだ覚えはありません。それなのに、この手袋が事件に関わっている可能性がある。さらに、手袋が松平武元の手に渡ったと聞き、意次の不安は一気に膨らみます。「もしこれが証拠として悪用されれば、冤罪を着せられるかもしれない…」。
その後、武元に呼び出された意次は、茶室で問題の手袋と対面します。しかし、武元は冷静に言い放ちました。「毒を仕込んだのはお前ではない」。もし意次が黒幕であれば、手袋が武元の手に渡る前に隠滅を図っていたはずだと分析します。その言葉にほっとしたのも束の間、武元の鋭い叱責が飛びました。「このままでは真犯人を逃すことになるぞ！」。
意次にとって、冤罪の危機はひとまず回避されたものの、家基の死の真相はまだ霧の中。この手袋に仕掛けられた罠とは一体何なのか？真実を暴くことができるのか？事件はますます深まっていきます。
真相に迫る者たち、そして新たな犠牲者
家基の死によって得をするのは誰なのか――。田沼意次と松平武元は、冷静に状況を整理しました。疑わしいのは、御三卿や御三家など、幕府内で権力を持つ者たち。しかし、今はまだ確固たる証拠がありません。下手に動けば、真犯人に先手を打たれる可能性もある。そこで二人は、一旦調査を控え、怪しい動きを見せる者が現れるのを待つことにしました。
ところが、その静観は長くは続きませんでした。
その夜、武元の屋敷で思わぬ事件が起こります。問題の手袋が、何者かによって盗まれたのです。障子の向こうには、手袋を持った女性の影が一瞬映り、すぐに消えていきました。そして、その頃にはすでに武元が絶命していたのです。
まるで事件の核心に迫ろうとした瞬間を見計らったかのような出来事でした。手袋を持ち去ったのは一体誰なのか？武元の死は偶然なのか、それとも計画されたものなのか？真実を追う者が次々と姿を消していく中で、事件はますます闇の奥へと沈んでいきます…。
2025年大河ドラマ｜べらぼうのあらすじとネタバレ全話まとめ
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べらぼう第15話の見どころ解説
第15話では、蔦屋重三郎が本作りを通じて吉原を盛り上げようと奮闘する姿と、将軍家治の嫡男・家基の急死を巡る謎が同時進行で描かれる展開が見どころです。
重三郎が「耕書堂」の仲間たちと新たな挑戦に踏み出し、吉原の未来を明るくするための工夫や情熱がどのように描かれるのか、胸が熱くなりそうですね。また、青本や洒落本といった当時の娯楽文化に触れられる点も、ちょっと楽しみなポイントです。
一方で、将軍継承者である家基の急死を巡る陰謀の匂いも興味をそそります。
意次と松平武元の緊迫した駆け引き、平賀源内の天才的な推理力がどのように物語を動かすのか…。特に手袋に隠された秘密が鍵となり、事件の真相が少しずつ明らかになる過程はスリリングな展開が期待されます。
さらに、武元の覚悟や意次との関係性など、人間ドラマとしての深みが感じられそうですね。
この回では、江戸時代の権力争いだけでなく、吉原を中心とした庶民文化がどのように描かれるのか、大河ドラマならではの多層的なストーリーが期待できそう。
歴史ファンにとっても、文化や人間模様が交錯するこの回は、目が離せない回になる予感がします！
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